体調不良の原因「低体温」
1957年、東京大学の田坂定孝教授の調査によると、当時の日本人の平熱は36.55〜37.23℃でした。しかし現代の平熱は35.8〜36.2℃であり、約1度も下がっていることが明らかになっています。
体温が高いと血流が良くなり、免疫力をつかさどる白血球の動きが活発化しますが、低体温ではその動きが鈍くなります。
免疫力が下がると様々な病気にかかりやすくなります。
癌の好む環境として「低温、低酸素、酸性の血液」が挙げられており、日本人の低体温化に伴い、癌の罹患数が増加していることも指摘されています。
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、院内感染への恐怖から、2020年度は病院の受診者が前年の3割減となり、結果的に、進行した状態で癌が発見されるケースが増えました。
癌の発見が1ヶ月遅れると死亡率は10%上がるとも言われており、様々な自覚症状を放置せず、適切な処置を行わなければなりません。
予防のひとつとして、普段から体温を上げる生活を送ることが必要です。
35℃で癌細胞は増加する
低体温になり基礎体温が35.5℃を下回り始めると、臓器が冷えて身体の動きが極端に低下します。血行が悪く、代謝・免疫機能低下、排せつ機能低下によって疲労やアレルギー、生活習慣病(緑内障・糖尿病・高脂血症・脂質異常症)など多くの病気にかかりやすい状態になります。
さらに、低体温になると、基礎代謝の低下によって脂肪を燃焼しづらくなるため、太りやすくなります。
現代人に低体温が多い原因は、
・食事におけるビタミンやミネラル不足
・運動不足による筋肉量の低下
・エアコンの影響による体温調節の障害
・シャワーのみのお風呂、朝風呂
・ストレスの増加
などが挙げられます。
「体温が1℃下がると免疫力は30%低下する」とも言われています。
食べたものを分解して吸収しやすくする「消化酵素」や、デトックスや免疫力に働きかける「代謝酵素」という体内酵素は、37℃で活性化しますが、体温が35℃にまで下がると、癌細胞が盛んに増殖します。
基礎体温が35℃台や36℃台前半の方は要注意です。
不妊の原因にもなる、低体温
平熱が35℃台の方が増加し、冷え性の女性も増えています。男性と比べて女性に低体温が多い理由としては、
・筋肉量が少なく脂肪が多い
・月経などによるホルモンバランスの乱れにより、血行不良が起きやすい
などの理由が挙げられます。
低体温では癌細胞が増殖するだけでなく、子宮も冷やし、婦人科疾患(不妊や子宮内膜症、子宮筋腫など)の原因となります。
妊娠しやすい体を作り、女性特有の病気を防ぐため、女性は特に、体を温めるよう意識してください。
「低体温」「冷え」についてマンガで学ぶ
平熱が35℃台の方が増え、冷え性に悩む女性も多い中、癌や不妊の原因となる「低体温」は意識して改善する必要があります。温かい体を作るための方法を、分かりやすくまとめたマンガがあります。
熱により増産するヒートショックプロテイン(HSP)
HSPは、病気やストレスによって傷つき、構造が崩れてしまった細胞を元の構造に修復して元気な状態にしてくれる働きをするタンパク質です。体を温めるという“熱”による刺激で増産され、免疫力を向上し、病気やストレスに強い体を作ります。
このHSPを生成することで癌を治療する「温熱療法(ハイパーサーミア)」は、手術・抗癌剤・放射線に次ぐ第4の治療として、保険適用となりました。
日本人特有の入浴習慣が癌を予防する
湯船にお湯をためて浸かるという入浴方法は、日本特有の文化であり、世界中探しても他にはありません。日本でも、世界各国のようにシャワーだけで済ます方が増えていますが、ゆっくりとお風呂に浸かることは、癒しや疲労回復という効果だけではなく、癌予防などの健康にも良いことが分かっています。
第二次世界大戦前、フランスの医師パスツールが、熱いお風呂に入浴する習慣のある日本人の癌の発症率が、他の国と比べて20倍も低いことに着目し、その関係性を研究しました。
その実験では、癌患者を36℃のお風呂に入浴させ、少しずつ温度を上げていきました。
すると、39℃で悪性腫瘍は衰え始め、42℃で死滅することを発見したのです。
逆に免疫細胞は38.5℃で最も活性しました。
癌患者が丹毒や肺炎などの感染症で高熱が続くと、その後、癌が治ってしまうという報告もあります。
体の洗浄だけが目的ならシャワーで済ませても良いですが、体温が普段から35℃台という方は、癌の活性化を防ぐため、積極的にお風呂で温まることが有効です。
ヒートショックプロテイン(HSP)を増やす入浴方法
入浴によって体を芯から温めることで、体内のヒートショックプロテイン(HSP)を増やすことができます。[入浴の加温による効果]
・HSPが高まる→生体防御作用を得られる・免疫力が高まる→癌や感染症の予防に役立つ
・体温が上がる→代謝が活発になり、脂肪燃焼効果がある
・汗が出る→老廃物を排出する
・痛み緩和物質(エンドルフィン)を誘導する→痛みを緩和する
・血流が良くなる→全身に酸素や栄養素が行き渡り、不要な物質は運び出され、体調が良くなる
・乳酸の賛成が遅れる→疲れにくい体にする
[2通りの入浴方法]
①熱めのお湯で10分間を目標に全身入浴40~42℃の熱めのお湯に10分間浸かると、病気やストレスによって傷つき、構造が崩れてしまったタンパク質を元の構造に修復して元気な細胞にしてくれるヒートショックプロテイン(HSP) が体内でたくさんつくられ、自然治癒力を高めて不調の回復を早めてくれます。
また、42℃以上に加温すると癌細胞が死滅するといわれています。
②ぬるめのお湯で最低15分間の半身浴
ご高齢の方や疾患のある方で高温で全身入浴による脳や心臓への負担をご心配されている方は、ぬるめの湯(38~40℃)で最低15分以上の半身浴をしましょう。長時間お湯に浸かることで、体の芯から温めることが出来ます。
ご自分の体調に合わせたどちらかの方法で入浴してください。
入浴後は、湯冷めする前に出来るだけ速やかに就寝しましょう。
毎晩これを継続していくことで基礎体温を上げて自己免疫力を高め、疲れ知らずで病気しにくくなります。
コロナなどのウイルスと湿度の関係
乾燥すると鼻の粘膜がなくなり、喉の炎症を起こし、菌やウイルスの影響が受けやすくなります。睡眠中にイビキを掻く人や口を開けて寝る人はドライマウスを引き起こしやすく、より影響を受けやすい体質になっています。
冬になると風邪をひいていないのに咳がでやすい方は、睡眠中の状態を確認してみて下さい。
対策としては口閉じテープなどが効果的です。
乾燥する冬は、ウイルスが繁殖いやすくなり、コロナウイルスやインフルエンザが流行します。
湿度を高くするほどウイルスの感染は抑えられます。
しかし、湿度が60%を超えるとカビ発生の原因となり、湿度70%でカビが発生します。
カビは胞子を空気中に放出し、それを吸い込むと、肺で免疫反応と炎症が起き、咳が出てしまいます。
エアコンや加湿器を連日利用する人は、週1回フィルター清掃をして下さい。
湿度が低いと乾燥して咳がでやすくなるのに対して、湿度70%を超えると咳は緩和されます。
しかし、温度が高いと不快指数は高くなります。
また、クシャミや咳によるウイルス飛沫は、湿度が低いほど飛沫距離が遠くなり、浮遊時間も長くなります。
例えば、湿度30%では湿度60%と比べると2倍も遠くに飛沫し、30分以上も空気中を浮遊します。
室内の湿度設定の目安として「湿度40%以上、70%以下」を保ち、 ウイルス感染した場合は快適に過ごせる限界湿度の70%になるよう加湿することで同一空間内での蔓延リスクを最小限にとどめることが出来ます。
室内の湿度をあげる方法と注意
①洗濯を室内干しする
乾燥予防になります。
しかし、衣類が生渇きしていないのに臭くなっている場合は、室内の雑菌が衣類に付着していることが原因です。
雑菌を吸い込むと肺に影響し咳がでます。
不衛生な室内環境での室内干しはよくないので注意しましょう。
②霧吹きでミストを空中散布する
粒子の質量が大きいので、直ぐに落下してしまい、室内の湿度を上げることはできません。
衛生的なマスクの内側を湿らすなどするのは有効です。
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③お湯を沸かす
室内の湿度を容易に上げることができますが、キッチン内で沸かす場合、湿気がキッチン内にこもってしまって、部屋全体の湿度を上げられず、カビを発生させてしまうことに注意しましょう。
ストーブの上にヤカンや鍋をおいて沸騰させる場合は熱湯に注意して下さい。
④加湿器を利用する
最も安全で効率がよいのでおすすめです。
室内の大きさに合わせたものを利用し、加湿器の掃除を1週間に1度はするようにしましょう。
⑤浴室を利用する
バスルームを開放し、シャワーでお湯はすることで湿度をあげることができます。
最近はナノ単位で放水シャワーが流行しているので、お薦めです。
浴槽のお湯をはったままにしておくことも有効です。
HIRYUstyle温浴療法
水道水は細菌の繁殖を防ぐために塩素処理され、塩素濃度は水道法で0.1mg/ℓ以上にするように定められていますが、上限値はありません。塩素は、水に含まれる有機物と反応して、クロロホルムなどの「トリハロメタン」を生成します。
トリハロメタンは、発癌性や胎児に奇形が起こる危険性が疑われる環境汚染物質として懸念されています。
更に、一部の水道管には未だ鉛管・アスベスト管が20%も使用されています。
健康への影響を考える人が多くなり、水道水をそのまま直接飲む人は少なくなりました。
しかし、水の有害な物質が体内に入るルートは、経口吸収だけではありません。
経皮吸収、つまり、皮膚を通して体内に吸収されていきます。
お風呂の場合、40℃前後でお湯張りをするので、給湯器はそれ以上の温度になり、クロロホルムが増加して、皮膚や鼻から体内に吸収されています。
お風呂の浴湯や湯気がアトピー性皮膚炎、気管支喘息、肺癌のひとつの原因ではないかと言われるようになりました。
バスタイムの質を高めるには良質なお湯でしっかり体についた有害物質を洗い落とし、体を芯から温めることです。
①水を活水・浄水する
汚れている水は、水分子の分子構造が大きく腐りやすい特徴があります。
これを対策するのが活水器です。
高圧にすることで水分子のクラスターを微細にし、水蒸気をつくり、マイナスイオンが発生します。水分子は正四面体が六角形状に繋がった構造に整えられ、溶存酸素の多い振動数の高い活性した水となり、腐りにくい水にします。
次に水道水の中に含まれる残留塩素やトリハロメタンなど有害性のあるものを浄水器で取り除きます。
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②活水と浄水ができるナノバブルシャワー
ナノバブルシャワーは、目に見えないナノバブル(100万分の1ミリメートル)を発生させます。粒子が毛穴の奥まで浸透し、溜まった汚れに吸着し、排出する効果があり、湯シャンのみで洗浄目的を果たせます。
更にビタミンCを専用のカートリッジに装填できるので塩素も除去できます。
このシャワーでお湯張りすることで、「保湿」「保温」「洗浄」の効果が非常に高い水質に変化させ経皮毒の心配が軽減されます。
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③体の酸化を水素で還元する
水道水は浄水場で多くの薬液が使われており、酸化している状態にあります。
酸化プラスイオンが乾燥や老化を促進するため、お風呂上がりに化粧水で潤いを補うことになります。
酸化とは、カラダの細胞から水素イオンを奪い、老化、病気を促進させます。
還元とは、カラダの細胞が水素イオンを得て、元の細胞に戻るので、老化、病気を改善します。
酸化させる力と還元させる力との差を電圧(mV)で測定することができます。
これを酸化還元電位(Oxidation-reduction Potential)、略してORPといいます。
酸化力が強いほど電圧値はプラスになるので酸化物質が多いことを意味します。
還元力が強いほど電圧値はマイナスになるので還元物質が多いことを意味します。
例えば、この日の水道水の場合ORPは+660mV程あります。
入浴後に化粧水を使うのは肌から奪われた水素イオンを補う為です。
健康の為の基準値である血液のORPは+250mV以下です。
血液を酸化させずに還元させる為には+250mV以下の食事や入浴が健康の秘訣です。
酸化している水を還元するのが焼成岩塩であるスパソルトです。
およそ3億8千万年前の地殻変動により太古の海水がマグマの熱によって焼かれ溶けた後に非常に長い年月をかけて自然に結晶化した塩であり、驚くほど高い還元力(抗酸化作用)があります。
付属のスプーンで1杯のスパソルトをお風呂に入れるとORPは0mVほどになり、2杯入れるとマイナスになります。
焼成岩塩なので温泉と同じでミネラルが豊富なことから硫黄の香りもします。
更にスパソルトよりも極めの細かいビューティソルトを洗顔などに使用すると、活性酸素が原因でできるシミやシワを改善し、入浴後の化粧水の必要性もなくなります。
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100%植物成分のメディカルアロマエッセンシャルオイルを約200ℓの湯船に対して数滴だけスパソルトに混ぜてお使い頂くことで、メディカルアロマの生理機能が肌からの浸透効果や、芳香療法としての効果も相乗します。
オイルの刺激で肌がピリピリしてしまうのを防ぐためには、ホホバオイルなどのキャリアオイルと混ぜるとさらに優しくなります。
「冷え」に効果のあるエッセンシャルオイル
■マジョラム:血行を良くして体を温め、心をストレスから解放して安眠を誘います。
■ローズマリーシネオール:血流を増やすため、集中力をアップし、低血圧や冷えも解消します。
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⑤酵素水で有害物質を分解
推奨する酵素水は、万能酵素水『Ag・uA(アグア)』です。
300種類以上の薬草・野菜・果物・海藻を醗酵してつくられた酵素の働きが水質を良い状態に変化させます。
酵素とは、生物の細胞の中でDNAの情報をもとにつくられる、生命活動に必須な化学反応(消化・代謝・ストレス応答など)を触媒する(反応速度をはやめる)物質であり、ヒトの体の中だけでなく、植物細胞や動物細胞、微生物細胞の中でも酵素はつくられています。
スパソルトと一緒にお風呂に入れると、水道水を沸かしたお風呂の湯中に含まれる有害物質を分解するのに効果的です。
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●ナノフェミラスでお湯はり或いは追い炊きが完了した浴湯を洗面器にとり、アグア万能酵素水 5Lボトルの1キャップ(40ml・28g)~2キャップ(80ml・56g)分を入れて右回りによく混ぜ、そのまま湯舟に入れてください。
さらに、スパソルト付属のスプーン1杯(20g)を、付属の不織布に入れてから湯舟に入れ、不織布を揉む様にしてスパソルトを溶かします。
そのまま湯舟のお湯とゆっくり混ぜ合わせて下さい。
※スパソルトは若干の小石やマグマに焼かれた木炭など不溶性成分が含まれますので、必ず不織布に入れて下さい。
●足の指先から全身をマッサージして約20分間ほど入浴すると新陳代謝が活発になり、通常よりも多くの発汗作用が得られます。
●浴湯に頭皮を浸けてマッサージすると薄毛予防にもなります。
●洗顔後はキメの細かいヒマラヤ岩塩『ビューティソルト』少量を手のひらにとり、お湯で溶かしてすぐにホウレイ線や気になるシワを中心にフェイスマッサージすると、活性酸素を還元し、肌に潤いを持たせシワの発生を予防します。
●スパソルトの還元力は約24時間持続しますので、ご家族で順番にご入浴いただけます。
●シャンプーやリンス、 ボディーソープは、合成界面活性剤などの入っていないナチュラルなものを選びます。
●ナチュラルな石鹼やスパソルトでアルカリ性に傾いた肌は、最後にシャワーで流して弱酸性に戻してください。
●スパソルトはアルカリ性で残留塩素除去能力に優れているため、腐敗や雑菌が繁殖しやすいので、入浴後は必ず残り湯を残さず、すぐに排水して、浴槽や排水口を掃除して下さい。
健康を維持する、入浴から睡眠までの流れ
風邪の引き始めは、症状があっても体調は悪くなっておらず、翌朝に具合が悪くなっている事が多いはずです。身体が活動している時は善玉菌が優勢ですが、1日の疲労がたまった睡眠中は悪玉菌が優勢になるためです。
疲れを取り、病気や傷を回復させる質の良い睡眠をとるには、就寝3時間前には食事を終え、質の良い入浴(温浴療法)を就寝1時間前に済ませて、入眠することです。
入浴中の皮膚温度は、約0.8~1.2℃上がります。
脳や内臓など体の内部の深部体温は、40℃で15~20分入浴することで、約0.5~0.6℃上がります。
入浴によって一時的に上昇した深部体温は、発汗や排尿などの熱放散で下がり始め、60分程かけて元の温度に戻ります。
皮膚温度と深部体温との差が縮まった時に入眠すると、快眠を得ることができます。
深部温度が下がるまでに、アロマを焚いたり、ストレッチをして、オーガニックコットンなど皮膚にストレスをかけず、 安眠性の高い素材のパジャマを着て、布団に入り、スマートフォンを見ずに横になることです。