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私達は1日3~5kgの飲食をしています。 エネルギー源となる物質を経口摂取し、咀嚼して粉砕し、胃酸で溶かし、十二指腸の酵素で微細に分解された栄養素を小腸から吸収し、血管やリンパ管を通じて全身に送り、呼吸により得た酸素で栄養を燃焼し、エネルギーを取り出し、二酸化炭素を排出しています。 口や鼻からの1回の呼吸量は500ml(質量換算1.3g)、皮膚呼吸からは2.5ml、1日3万回の呼吸から15,000ℓ(質量換算20kg)の空気を摂取しており、飲食も含め1日に摂取する物質の約80%が空気という事になります。 空気中の成分構成比は、窒素78.09%、酸素20.95%、アルゴン0.93%、二酸化炭素0.04%と続き、地球上のどこにいてもその割合は殆ど変わりませんが、それ以外の微細な物質は環境によって変わります。 私達の生活環境下では、電子機器、スマホ、Wi-Fiなどからの電磁波、車の排気ガスや工場の煙などからでる重金属や化学物質、畑からは農薬、原発やタバコからは放射性物質など、これら大気汚染の問題が深刻化しており、中国都心部では高性能マスクの所持は当たり前となり、日本でも花粉症をはじめ2人に1人がアレルギーを発症しています。 大気汚染ばかりでなく、化学合成物質入りの洗剤やデオドラント、香料や香水なども健康に影響を与えます。 三大疾病と言えば「癌・心臓・脳」であり、長らく国内における死亡率1位は癌、2位は心疾患、3位は脳血管疾患(脳卒中)でしたが、2011年以降は「肺炎」が脳血管疾患を抜いて3位となる期間が続きました。(厚労省:人口動態統計) その後、2017年4月に発表された『成人肺炎診療ガイドライン2017』(日本呼吸器学会)により誤嚥性肺炎による死亡を「老衰」と診断する医師が増えたことや、高齢化が影響して、「老衰」が3位となることが増えましたが、肺炎は依然として高い死亡率を示しています。 最近は、肺炎、気管支喘息、副鼻腔炎、非結核性抗酸菌症(肺MAC症)、電磁波過敏症、化学物質過敏症等の健康上の問題にお悩みの方が増えています。 まずは、外出から帰ったら手洗いうがい、就寝前の入浴と寝室を清潔に保つで予防しましょう。
質の良い食事と空気が健康にはとても大切です。 腸から吸収された食物は栄養となり、肺胞から吸収された空気と一緒に、血液によって体の隅々まで流れていき、エネルギーとなり、そして細胞や組織もつくります。 例えば女性の5人に1人が悩まされる貧血の場合、原因の90%が鉄不足と言われていますが、酸素不足でもあります。 鉄の吸収は十二指腸と小腸上部で行われ、赤血球にある蛋白質「ヘモグロビン」1分子につき4つの鉄イオンが存在し、肺から酸素を受け取り、体内を循環して各組織に酸素がおくられます。 血液に鉄イオンが不足すると、肺からの酸素を受け取れないので、体内の各組織が酸素不足に陥り、酸素供給を補うために、心拍数があがり、心臓の負担が大きくなり、動悸や息切れが起こります。 疲労感、倦怠感、頭重感、顔面蒼白、狭心症(胸の痛み)などの症状は、なるべく酸素を消費させないようにする為の必要な処置であり、脳も酸素不足から思考がまわらなくなり、ボーッとしたり忘れっぽくなったり、理性が保てない分、感情的になりやすくなります。
食物や空気には非常に多くの微生物が存在しており、常に物質を腐敗・醗酵して、分解・合成を繰り返しています。 人間の五感の中で最も原始的で本能に近い感覚は「嗅覚」です。 食事したものが排便されるまでには約32時間かかるのに対して、鼻腔から吸入された芳香分子は僅か0.2秒以内で脳に作用し、数分で肺や血液にまで到達し、生体応答が行われます。 キッチンで料理の匂いでお腹が空き、少しの試食と多くの匂いを嗅いでいるうちにお腹が満たされてしまう事があります。 米コネチカット州のジョン・B・ピアース研究所の実験では、BMI値*の高い人ほど、美味しい食べ物の匂いを想像する能力が高く、食べ物への欲望が強くなり、体重増加のリスクを高めることが分かっています。 *BMIとは、「Body Mass Index」の略で、体重を身長の二乗で割った肥満指数です。 人間には胃を満たす満腹感とは別に、見た目や匂い、味、食感など五感で感じる「感性満腹感」があり、これが満たされる事で食行動が調節されます。 特に匂いは、この感性満腹感へ強い影響をもたらします。 食欲を増進させる匂いもあれば、逆に食欲を減退させる匂いもあります。 グレープフルーツ、バニラ、金木犀、シダーウッド、サンダルウッド、パチュリーなどの香りには食欲低減効果があり、ダイエットに利用されます。 ●グレープフルーツ・・・体の代謝を高め、消化機能を改善、過剰な食欲を調節 ●バニラ・・・鎮静効果 ●金木犀・・・食欲増進ホルモン「オレキシン」の分泌抑制 ●シダーウッド、サンダルウッド、パチュリー・・・森林の香りによる食欲抑制作用
日本では戦後まで、醤油・味噌・酢・酒など調味料から漬物や納豆など発酵食品中心の玄米菜食でした。 食事における食物繊維量が多い日本人は消化するための腸が非常に長いのに対して、食物繊維量の少ない肉食の欧米人は腸が短いのが特徴です。 しかし戦後、日本の食事も肉や乳製品、麺類、パンなど西洋食へと変わりました。 内臓をあらわす「臓腑」の「府」の下に「肉」と書いて「腐る」と書くように、食物繊維と醗酵菌が少なく肉の多い食事は、長い腸内に留まると腐ってしまいます。 腸と肺は非常に関係が深く、鉄分が不足すると酸欠状態になったり、肺を冷やすと消化不良になったり、肺を乾燥させると、便秘になったり・・・ 腸の汚れが肺に影響し、肺の汚れが腸に影響します。 その汚れの結果、皮膚に起こる疾患がアトピーや蕁麻疹、鼻が「鼻炎」「花粉症」、気管支が「気管支炎」「気管支喘息」です。 戦後から増えたアレルギーは現在2人に1人が発症しています。 薬を塗ったり、飲んだりするのは一時的な対症療法であり、根本的に治すためには脳・腸・肺の環境を改善する事が大切です。
これまでヒトの細胞の数は体重1kgに対して1兆個とされてきましたが、2013年11月Eva Bianconiの論文発表により約37.2兆個とされています。 その細胞の数よりも多いのが、私達の口、耳、鼻、消化管、皮膚、呼吸器、生殖器など、あらゆる部分に生存している微生物であり、その数は3万種類100-1000兆個と推定されています。 これら微生物は食事や呼吸により、体内に取り込まれます。 一部の微生物には、細菌やウイルスとして、病気やアレルギーを引き起こすものもありますが、基本的にはヒトの生存に必要不可欠な機能や役割をしています。 腸内細菌を例に挙げると、ヒトの消化酵素では分解できない食物繊維などを分解し、体に吸収できる栄養素(出血を止める働きをするビタミンKや一般的な食品からは微量にしか摂れないビタミンB12など)に変換してくれます。 また、病気の原因となる細菌やウイルスなどの外敵が侵入してきたときに、それらの外敵が腸内に棲みつかないように排除します。 更に腸内細菌は「幸せ物質」と呼ばれるドーパミンやセロトニンのもとになる物質を合成し、脳に送っているともいわれています。 「腸は第二の脳」といわれている通り、精神・思考・健康は、病原菌を含めて腸内に常在する細菌が脳の機能に影響しており、「脳-腸-微生物相関」はとても重要です。
芳香植物には抗菌性があり、太古から感染症の拡大を芳香蒸気のシールドをつくって防いだといわれています。 その後1928年に青カビから発見されたペニシリンが抗生物質として使われるようになり、医療に芳香が使われる事が少なくなりました。 ところが、病原菌(悪玉菌)を排除するはずの抗生物質に頼り過ぎた結果、耐性菌や感受性をもたない病原菌が出現し、抗生物質のみでは感染症に対応できないことが分かってきました。 さらに、2012年ヒトマイクロバイオームプロジェクト*では、特別な病気でない限り全てのヒトが疾患原因微生物である悪玉菌と善玉菌と共生しており、微生物バランスがとれている健康な状態では疾患を引き起こすことはないことがわかりました。
フランスなど海外ではメディカル(医療)として、医師の処方に基づき、薬剤師がエッセンシャルオイル(精油)を調剤して、カプセルに入れて内服、座薬、湿布などの治療に使われています。 このように、エッセンシャルオイル(精油)を利用して植物の力で自然治癒力を高めていくのが、メディカルアロマです。 エッセンシャルオイル(精油)とは、植物から抽出した天然成分100%の芳香成分のことであり、HIRYUでも63商品のエッセンシャルオイルと12種類の和精油、さらに、メディカルアロマのスペシャリストによって天然精油をブレンドして作られたG-9シリーズ5種類を販売しています。 エッセンシャルオイルの香り成分はわずか0.2秒で脳に作用し、数分で血液にまで到達します。 植物の持つ様々な薬効があるため、芳香療法として香りを嗅ぐだけではなく、毒性などの正しい知識を踏まえた上で皮膚への塗布や経口摂取で使用することができます。 健康意識の高い方には、メディカルグレードのケモタイプアロマエッセンシャルオイル(精油)を家庭の常備薬に提案します。
植物の花や葉、樹脂などから抽出した100%天然成分の芳香物質であり、各植物によって特有の香りや機能を持ちます。 香りを楽しむだけではなく、使用方法に注意すれば、肌に塗布したり内服することもできます。 フランスなど海外ではメディカル(医療)として、医師の処方に基づき、薬剤師がエッセンシャルオイル(精油)を調剤して、カプセルに入れて内服、座薬、湿布などの治療に使われます。 商品のラベルに「精油」または「エッセンシャルオイル」と書かれているものは100%天然に限られます。 エッセンシャルオイルの原料となる植物は、採取される土地や気候によって、同じ植物であっても含まれている成分が違うことがあります。 このように、同一の植物にも関わらず、育った環境によって成分の構成が異なるものを「ケモタイプ(化学種)」のエッセンシャルオイルと言います。 フランスなど海外のメディカルアロマで使われている商品は、化学的に成分分析をされたエッセンシャルオイルであり、HIRYUでも63商品のエッセンシャルオイルと12種類の和精油、さらに、メディカルアロマのスペシャリストによって天然精油をブレンドして作られたG-9シリーズ5種類を販売しており、成分分析表を添付し、お客様にお届け致します。 メディカルアロマセラピーの適用する疾患や症状には以下が挙げられています。 ①風邪やインフルエンザ、気管支喘息などの呼吸器疾患 ②花粉症などのアレルギー疾患 ③アトピー性皮膚炎、その他接触性皮膚炎などの皮膚疾患 ④妊娠中や出産時での使用、月経困難症、月経前緊張症、更年期障害 ⑤さまざまな心身症 ⑥不眠症、パニック障害、うつ状態などの精神疾患 ⑦高血圧、糖尿病、肥満症などのさまざまな生活習慣病に伴う各種症状 ⑧肩こり、腰痛、関節痛、筋肉痛などの疼痛を伴う疾患 ⑨時差ぼけなどのリズム障害 ⑩便秘などを含む胃腸障害 メディカルアロマセラピーの実践方法には、吸入、内服、アロマバス、マッサージ等があります。
フランスなど海外では、医師の処方に基づき、薬剤師が調剤するエッセンシャルオイル(精油)が医療に使われていますが、日本ではまだ医薬品としては認められておらず、芳香を楽しむ雑貨「アロマオイル」として扱いされています。 販売されている殆どが、植物から抽出した天然香料を人工的に複数ブレンドしたものや合成香料等の添加物を配合し、香りを楽しむために作られたものであるため、直接肌に塗布したり、間違って口に入れてはいけません。
予め、使用するエッセンシャルオイルの持つ効能や、禁忌を確認してからお使いください。 どの使用方法にしても、同じ精油を使い続けると耐性ができて効果が減少するのを回避するため、3週間連続で精油を使用したら1週間休みをあけるサイクルを繰り返すのがお薦めです。 また、精油の効果減少の回避方法として、使用する精油の種類やブレンドを変えることも有効です。