CONTENTS
はじめに
備えるべきもの
-簡易トイレ
-モバイルバッテリー付きLEDランタン
-作業用手袋
-アルカリ乾電池
-水タンク
お役立ちアイテム
-さらし
-ラップ
ローリングストック
-玄米麺・玄米餅
-飲料水
-大豆
-ベビースムージー
2024年8月8日、宮崎県南部で震度6弱(M7.1)の地震が発生し、その後、気象庁が「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表しました。
これは、M7以上の地震が起きた後に、隣り合った領域で1週間以内にM8クラス以上の地震が発生する頻度が数百回に1回であることを意味しています。
国内外の過去の事例では、同様の状況で7日以内に巨大地震が発生したのは1437例中6例であり、「必ず巨大地震が起こる」ということではありません。
しかし、普段よりも確立が高まっていることから、臨時情報(巨大地震注意)では、1週間は地震への備えを再確認し、すぐに避難できる準備をして日常生活を送るよう呼びかけています。
1週間経過後も解除されるわけではないため、引き続き地震に備えることが必要です。
(参考動画:NHK)
南海トラフ地震は、M8から9以上の巨大地震になることが予想されているだけでなく、日本の太平洋側の広範囲にわたって強い揺れが生じます。
これまでの震災では、地震そのものの“揺れ”よりもその後の津波や火災による被害が甚大でしたが、南海トラフ地震は、地震発生から3分後に到達する高さ34mの津波に加え、ケタ外れの揺れによる被害が大きいとも考えられています。
被災する地域が広範に及ぶことも想定されており、内閣府のモデル検討会の想定によると、震度6弱以上の地域は、九州から関東にかけての広い範囲に及びます。
その大きな揺れは、建物の倒壊だけではなく、耐震設計のされた高層マンションも上下左右に大きく揺れることにより内部の設備や家具が倒れ建物が損傷、水道管やガス管の破損を引き起こします。
同様に、道路や橋の崩壊、土砂災害などのリスクも高まります。
南海トラフ地震は、日本全体の地殻活動を活発化させ、2024年8月6日のメルマガにも記載した通り、政府の地震調査委員会から発表のあった能登半島や上越沖など日本海側の大地震を引き起こしたり(上画像)、さらには首都直下地震や、富士山の大噴火を誘発することが考えられています。
2012年に政府が推計した死者数は最大で32万3000人、2019年には耐震化の進展などを理由に死者数は23万1000人に修正されましたが、東日本大震災の死者数1万5000人と比べても、比べ物にならないほど深刻な被害が予測されていることが分かります。
東日本大震災では震度7を観測したのは宮城県栗原市の1市でしたが、南海トラフ地震では10県151市町村に及ぶと予測されています。
面積にすると、東日本大震災と比較して、震度7の地域が約96倍、6強で約11倍、6弱で約4倍です。
内閣府政策統括官による「南海トラフ巨大地震の被害想定について」では、細かい設定ごとに被害想定をシミュレーションしており、最大の死者数予測は以下の想定で出されています。
[風速8m/sの冬の深夜に地震が起き、東海地方が大きく被災した場合]
建物倒壊による死者が65,000人、津波による死者が160,000人、急傾斜地崩壊による死者が600人、地震火災による死者が5,800人、ブロック塀・自動販売機の転倒、屋外落下物による死者が20人、以上で合計が約231,000人とシミュレーションされています。
一方、2021年の国土交通省の調査では、自然災害への対策を「何もしていない」と答えた人は全体の39.5%となっており、「備えなければいけないと思ってはいるが、後回しにしている」という人が多くいました。
必要以上に不安な気持ちで過ごすのは良くありませんが、ハザードマップの確認や食料・物資の確保、避難経路の確認、家族との連絡方法の確認など、できることを確実に行い、備えることが大切です。
HIRYUの商品の中から、災害時に「備えるべきもの」として、必需品を紹介します。
これらの商品は、最低限そろえておくことを推奨します。
便座BOX付き簡易トイレ「IZA!PAPPA-いざ!ぱっぱ-」
災害時、食料よりも先に必要になるのが、トイレです。
1995年の阪神大震災以降、“トイレパニック”が繰り返されてきました。
便器が排泄物で溢れ、避難所のトイレは汚物が山盛りになります。
それを掃除するバキュームカーも間に合わず、ビニール袋などで用を足した場合もその後の臭いと菌が大問題となります。
マンションで過ごす場合も、過去の震災ではほとんどの水道管が破損、水栓トイレは使用できませんでした。
無理に使用すると、排水管の途中で汚物が詰まって逆流する可能性もあり、過去には実際にマンションの上層階で使用したトイレの汚物が、下層階の住居から溢れ出てくる事例が多発しました。
そんな中、政府や専門家などが「必ず用意してください」と言っているのが、非常用簡易トイレです。
内閣府は「1人1日5回の排泄×1週間分」(35回分)を推奨していますが、仮設トイレが設置された後も、避難所のトイレは劣悪な環境が続くため、余裕をもって「1人1箱×家族の人数分」を購入してください。
「IZA!PAPPA-いざ!ぱっぱ-」は、使用期限が15年あり、特注サイズの排便袋80枚、抗菌・消臭に優れた凝固剤80個が入った、外箱を便器の代わりに使うことができる、最高品質の日本製 非常用簡易トイレです。
便座がない時でも使える簡易トイレ 「IZA!PAPPA-いざ!ぱっぱ-」 購入はこちら
停電や外出ができないとき・・・
大容量モバイルバッテリー付きLEDランタンが必需品です。
停電などで電気が使えないとき、また、巨大地震に連動して富士山の大噴火が起きた場合には、しばらく外出することができず、情報源や連絡手段となるスマートフォンを充電しておくことが必須となります。
この「LUMENA2」は、圧倒的な明るさで停電時の明かりの確保はもちろん、10,000mAh大容量のモバイルバッテリーとしても使えるため、最近の大容量のスマホでも2回充電することができ、災害時に非常に役立ちます。
モバイルバッテリー付きLEDランタン「LUMENA2」 購入はこちら
防災グッズには、軍手は役立ちません!“丈夫な手袋”を用意してください
瓦礫やガラスが散乱する災害時の作業に、軍手は適していません。
鋭いガラスの破片や木のトゲ、むき出しになった古い釘などで、軍手ではすぐにケガを負ってしまいます。
傷のある手で災害時の泥水や汚水、不衛生な土に触れると、感染症にかかりやすくなり、「災害×感染症」という複合災害のリスクが高まります。
厚生労働省や、日本環境感染学会は、ケガの防止に「丈夫な靴や手袋」を、土壌や環境水の接触には「長靴やゴム手袋」を持つことを呼び掛けています。
そこでHIRYUが推奨するのが、自衛隊員向けに開発されたグローブ「護MAMORI」です。
手のひらは葉脈状に加工した天然ゴムを薄くコーティングしているため、感触を損なわず、高いグリップ力とフィット感を実現しました。
グリップ グローブ「護MAMORI」 購入はこちら
10年の長期保存可能なアルカリ乾電池は、「備えの基本」です
防災グッズに必ず入れておきたいのが、乾電池です。
ラジオ、懐中電灯、一部のモバイルバッテリーやLEDライトなど、停電時にも乾電池で動くものは多くあります。
お手元にある乾電池式の防災グッズを確認し、必要本数を計算して、常にストックしておきましょう。
パワーが強く、マンガン乾電池の約2~5倍長持ちするアルカリ乾電池をお使いください。
HIRYUの推奨は、Panasonicのエボルタネオです。
一般の単三電池の1.5倍の電池容量を持ち、10年間の長期保存が可能なエボルタネオは、最高品質の乾電池です。
Panasonic乾電池・コイン形リチウム電池 購入はこちら
持ち運びしやすい大容量の水タンク
ペットボトルで飲料水を用意する方は多いですが、備蓄が足りずに給水拠点まで水をもらいに行く際は、水を入れる清潔な容器や給水タンクが必要となります。
飲料水の品質を保ってくれる水タンクがオススメ。
微生物の力で鮮度保持効果のあるエンバランス水タンク12Lをご用意ください。
エンバランス水タンク12L 購入はこちら
いざというときに役立つ商品を紹介します。
工夫次第で様々な使い方ができるので、ぜひ災害グッズに加えておきましょう。
“さらし”は好きな大きさに切って包帯・ヒモ・オムツ・防寒具などの代わりに使えます
国産の綿糸だけを使用し、蛍光染料を一切使っていない晒(さらし)です。
34cm×10mの大きな晒は、お好きな長さで切って、
・包帯や止血帯
・ロープ、担架、人を運ぶ際の道具
・腹巻やマフラーなどの防寒具
・ねじってロープや紐の代わり
・熱中症予防や防災頭巾
・布オムツや布ナプキン
・アイマスク
・歯磨き、顔・体拭き
・おんぶ紐
など、災害時には様々な用途に使うことができます。
※デリケートな赤ちゃんの口元やおしりを拭くには、減菌精製水使用「ママとベビーの水だけぬれコットン」も便利です。
国産綿糸「吉田さらし」 購入はこちら
食器の上にラップを敷いて節水対策etc・・・ラップは1本持っておくと便利です
ラップもさらし同様に様々な使い方ができます。
・食器の上に敷いて使えば食器洗い不要に(上写真)
・食器洗いのスポンジ代わりに
・包帯や絆創膏がない場合の傷口の処置に
・骨折の場合も、板などで添え木をしてその上からラップで巻いて応急処置に
・お腹に新聞を巻いてラップで巻けば腹巻に
・油性マジックでメッセージを書いて簡単な伝言板に
・細く丸めたり三つ編みをして紐の代わりに
・生ゴミやオムツを包んでニオイ対策に
・スマートフォンの防水に
1本あると大変助かります。
HIRYU推奨の「EM バランスラップ」は、エンバランス加工の鮮度保持効果を持った、添加物なしのポリエチレン製ラップ。
微生物の力で食品の鮮度保持に役立ちます。
EM「バランスラップ」 購入はこちら
ローリングストックとは、普段から食料や日用品を少し多めに購入し、使いながら定期的に新しいものを補充する備蓄方法です。
使った分だけ買い足しておくことで、常に一定量のストックが家庭にあり、災害時でもすぐに必要な物を使うことができます。
無駄な廃棄を防ぎながら、長期間の保存が可能な食品や生活必需品を効率的に管理することが目的です。
火山災害にも対応した備蓄食品!ローリングストックに最適!
日光浴ができないときに、ビタミンDを補うことができる「+Dシリーズ」の餅と麺
前回の富士山噴火は1707年の「宝永噴火」ですが、この噴火は同じく1707年にM8.6を記録した「宝永地震(南海トラフ地震)」の49日後に起きました。
過去5000年の歴史の中で、富士山が300年も噴火していないのは初めてであり、今回の南海トラフ地震に連動して富士山が噴火する可能性は高いとみられています。
富士山が噴火すると、東京など関東地方にまで火山灰は降り積もります。
鋭いガラス質の火山灰は、気管や肺に入り込みやすく、子供や高齢者、呼吸器疾患のある人には特に、大きな影響を与えます。
火山灰の影響で水道・ガス・電気が止まり、交通機関は麻痺し、外出も禁止になることが予想されています。
富士山が噴火した場合は、一定期間、買い物せずに家の中で過ごせるだけの充分な物資が必要です。
その際、日光を浴びずに過ごすことで、現代人にもともと不足しているビタミンDという栄養素がさらに不足します。
ビタミンDが不足すると骨にカルシウムを吸収することができず、体中の骨の痛みや変形を起こす「骨軟化症」や、骨がもろくなり骨折しやすくなる「骨粗鬆症」を発症します。
ビタミンDは日光浴のほか、キノコや魚類を食べることでも生成されますが、災害時には生鮮食品が手に入りません。
そこで、ストックを推奨するのが、「玄米麺+D」と「玄米餅+D」です。
非常食としても役立つ「玄米麺」と「玄米餅」に、天然100%のビタミンDを配合した「+Dシリーズ」の食品です。
麺なら2袋、餅なら3枚食べることで、1日分のビタミンDを摂取することができます。
外出できないときの栄養補給としても、この「+Dシリーズ」を備蓄しておくことが重要です。
半生麺・半生餅なので、水も火もない緊急時には、そのままゆっくり噛んで食べることでエネルギー源の確保と空腹を満たすことができます。
「玄米麺+D」「玄米餅+D」 購入はこちら
防災・災害・備蓄にどんな飲料水を用意しましたか?
「南海トラフ臨時情報(巨大地震注意)」の発表後や、大きな地震が発生するたびに、防災グッズの購入が急増します。
通販やスーパーなどの売上ランキングでは、簡易トイレのほか、飲料水が多く売れ、売上ランキング上位には「非常に安価な水」や「長期保存可能な水」などが並びます。
しかし、飲料水を選ぶときに、価格と期限だけで選んで良いのでしょうか?
①安価な飲料水
安価なミネラルウォーターでは、コスト削減のために水源の選定や濾過・処理工程が十分に行われていません。
地下水を使用しているためPFAS(ピーファス)*や硝酸態窒素**、マイクロプラスチック***などの有害物質が自然に含まれているものが多く、適切な処理が行われていない場合、飲料水や食べ物を通じて私たちの体に蓄積します。
実際に、それらは、私たちの血液や母乳、胎盤などの中からも見つかっており、発癌性や内分泌撹乱、免疫機能の低下、細胞へのダメージなど、様々な影響が問題視されています。
また、質の低いペットボトル素材からは、BPAやフタル酸エステル類など有害な化学物質が溶け出します。
*PFAS(ピーファス)
フライパンや鍋、防水スプレーや食品包装紙、化粧品、農薬など身近な製品に使われている有機フッ素化合物のことで、水に溶けやすく、地下水などに流れ込みます。
**硝酸態窒素
植物が栄養素として取り込める形態に変化した窒素成分のこと。
工場・事業所からの排水、生活雑排水、家畜糞尿、農作物に使用する肥料などに多く含まれています。
野菜や水に多く混入しており、糖尿病やアトピー、癌、リウマチ、アルツハイマーなどの原因となります。
***マイクロプラスチック
ストローやビニール袋、歯磨き粉や洗顔料、衣服の繊維、農業の化学肥料などに使われているプラスチックの中で、スクラブ剤などに使用される小さなものや、粉砕されて5mm以下になったもののことです。
洗濯や洗顔、ポイ捨てなどにより海に辿り着き、海中や海洋生物の体内に半永久的に残ることが問題となっています。
②長期保存可能な水
「ペットボトル飲料水の賞味期限」は、中身の品質ではなく「表示されている容量が確保できる期限」が設定されています。
ペットボトルの素材はわずかに気体透過する性質があり、水が蒸発することで少しずつ容量が減ってしまうため、このような賞味期限が設定されています。
つまり、未開封であれば、賞味期限が過ぎた後も問題なく飲むことができます。
ただし、劣悪な環境での気体透過や、ペットボトルの劣化・損傷により雑菌が入った場合は腐ることもあるので、未開封でもニオイや見た目に異常があれば飲まないでください。
開封後は期限に関係なく早めに飲む必要があります。
また、飲料水としてスポーツドリンクや経口補水液を大量に用意する方がいますが、脱水症状など特別な用途に特化した飲料のため、通常の「飲み水」の代替としては適していません。
調理用の水としても利用できず、万能ではありません。
体調が悪化した際や発汗が多い状況で電解質を補給するためには有効なので、あくまでも補助的に用意することをおすすめします。
では、どのような水が良いのでしょうか?
PFASや硝酸態窒素、マイクロプラスチックが含まれないよう、水の選定から濾過などの処理、そして製造と製品の管理が徹底されている飲料水を選ぶ必要があります。
また、免疫力の落ちる避難生活で「健康に有効な水」であることが非常に重要だと考えます。
HIRYUが推奨する飲料水「EM WATER」
■EM WATERは不純物を取り除いた精製水なので、PFASや硝酸態窒素、マイクロプラスチックは混入していません。
■体内の免疫細胞の働きをたすける乳酸菌を始めとする善玉菌の有用成分「EMX GOLD」を10ml配合した無味無臭透明度の高い安全な発酵飲料水です。
■EM WATER・水道水・ナチュラルウォーターを使って善玉菌の死活実験を行った結果からも、EM WATERが私達の体に非常に有効なことが分かりました。
詳しくは下貼付の動画『HIRYU博士が実験してみました ~EM Water編~』をご覧ください。
■商品(500ml×24本入)は、メーカーからお客様のもとへの直接配送であり、卸業者や販売店を通さないため、徹底した管理体制が敷かれた状態での発送となります。
■賞味期限の表記は“15ヶ月”であるため、期限が過ぎた後に容量の減少は始まりますが、問題なく飲用できます。
近頃は酷暑続きで免疫が低下しており、感染症や夏でもインフルエンザが流行しているので、免疫回復のため、普段から飲用や炊飯などにお使い頂き、消費した分を買い足すローリングストックすることで、備蓄するのがおすすめです。
乳酸菌、酵母菌、光合成細菌が作り出した抗酸化物質を抽出した飲料であるEMX GOLDは、トクホなどの審査を通していないため、法律上、商品ページに健康効果を具体的には記載できません。
それでも様々な機関により効果は報告されており、チェルノブイリ原発事故の被災地となったウクライナやベラルーシの国立放射線生物研究所でも、EMを10a当り50Lの散布で、年間15~35%の放射線量が減少した事も確認されています。
田中佳先生や故 田中茂先生(同姓ですが親族ではありません)を始めとした医師・医学博士により、癌などの治療に使用した実証例も多数報告されています。
このEM GOLDを配合したEM WATERは、災害時の水分補給だけでなく、被災期間の生命力を支えてくれます。
微生物の力で健康に!HIRYU推奨の飲料水「EM WATER 500ml×24本入」 購入はこちら
飲料水は、どれくらいの量を備蓄すれば良いでしょうか?
災害が起きると、電気・水道・ガスといったライフラインが止まり、復旧には予想以上に長い期間を要します。
過去の震災でも、9割程度まで復旧するのにかかった日数は、
・東日本大震災(2011年3月11日):電気 6日、水道 24日、ガス 34日
・阪神淡路大震災(1995年1月17日):電気 2日、水道 37日、ガス 61日
でした。
内閣府では、今後の震災についても復旧までにかかる日数の想定を発表しています。
・南海トラフ地震:電気 8日、水道 42日、ガス 36日
・首都直下地震:電気 7日、水道 30日、ガス 55日
大震災の場合には、給水車などによる水の提供が開始されるまでには数日かかり、さらに配給される水の量にも制限があります。
災害時に備えるべき水は、飲料用と調理用あわせて「1人1日3L」×7日分が必要です。
EM WATER 500ml入なら、1人分の必要量は42本となります。
それとは別に、体・手洗い、トイレ、洗濯、食器洗いなどの生活用水は、1人1日10L~20Lが必要となります。
命にもかかわる水は、必ず用意するべき備蓄品です。
「災害時のフェーズ(段階)ごとの食の注意点」 出典:日経Gooday
長期化する避難生活には、栄養価の高い「大豆」が健康を守ります
現在、南海トラフ地震の発生確率は依然として高いままであり、連動して首都直下地震や富士山噴火などが同時発生する可能性も予測されています。
特に富士山の噴火が発生した場合には外出することはできず、これまで最低限の備えとして推奨されていた「3日から1週間の備蓄」を「長期災害に備えた備蓄」に変える必要があります。
このような状況下では、肉や魚、野菜や果物などの生鮮食品は手に入りません。
災害に備えてお米を備蓄している方が増えましたが、そのほかに、重要なタンパク源としてHIRYUが推奨するのが、「大豆の備蓄」です。
肉に代わるタンパク源として昆虫食も考えられますが、一般的な受け入れは低く、抵抗感が強い食材です。
大豆は、タンパク質のほか、ビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養に優れ、長期保存が可能です。
いざというときには、水とカセットコンロがあれば調理をすることが可能です。
また、事前に味噌づくりをしておけば、災害時に栄養価の高い調味料として役立ちます。
ちなみに、海外産の大豆は遺伝子組み換えが主流であるのに対し、農水省によると、国産大豆については遺伝子組み換えのものは作られていません。
福島県立医科大学や国立健康・栄養研究所の研究では、避難生活が長期化する場合には「肥満」が増加するという結果が明らかになりました。
その理由は、菓子パンやおむすび、レトルト食品など炭水化物と脂質に偏った食事にあるといいます。
被災3日目までは、空腹を満たしエネルギーを確保するために主食である炭水化物が必要ですが、その後は健康を維持するためにタンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素が必要となります。
そんな時に非常に役立つ食材が、大豆です。
「畑の肉」とも呼ばれる大豆は、肉に匹敵するほど豊富なタンパク質を持ち、さらに肉よりも低カロリーで、余分な脂質の摂取も避けることができます。
また、タンパク質の栄養価を評価する「アミノ酸スコア」は、最高値の100であり、体内での合成が難しい必須アミノ酸をバランス良く含んでいます。
ほかにもカルシウムやマグネシウム、鉄など多くのミネラルや、ビタミン、食物繊維、不飽和脂肪酸を中心とした良質な脂質も豊富に含まれています。
長期化する避難生活には、サプリや加工食品だけではなく「食事」が必要です
栄養を摂取するため、非常食にプロテインバーやサプリメントを用意する人もいます。
しかし、それらはあくまでも補助食品として使い、災害時には「食事」をとることが人々の心の充足に大きく関わります。
管理栄養士・医学博士の坪山宜代氏が大災害の避難所で調査を重ねた結果によると、「食事が悪い避難所は、雑然としていて空気が悪く、食事が充実した避難所は、笑顔や会話があって生活が整っている」傾向にあることが分かりました。
「食事が悪い避難所」として、坪山氏は以下の実例を挙げています。
・おむすびや菓子パンばかりの炭水化物に偏りすぎた避難所は、人々の食欲もなくなっていき、活力がない。
・加工食品ばかりの避難所では、高血糖や高血圧になる人が増加。
・食事よりもお菓子バイキングが充実している避難所では、常にお菓子で空腹を満たす人が多く、お菓子依存になってしまった子供も多数存在。
以上は一例ですが、避難生活が長期化するほど、サプリや加工食品ばかりでなく、災害時にも栄養を意識した“食事”をとるように心がける工夫が必要です。
お米や大豆、乾燥野菜などを使って手作り料理を作ることができれば、心と体により良い避難生活を送ることができます。
水とカセットコンロの用意は忘れずにしておきましょう。
災害時の乾燥大豆の使い方
水だけが使える場合
〈水で浸してそのまま食べる〉
大豆を24時間浸水すると食べることが可能になります。
但し大豆の毒素である大豆サポニンやトリプシンインヒビターは、浸水だけでは十分には減少しませんので、食べる量は加減してください。
水と火が使える場合
〈煮豆〉
■方法① 沸騰したお湯と大豆を保温力のある水筒や魔法瓶に入れ横に寝かした状態にし、10時間~12時間置きます。
この時、500ml水筒で作る場合の乾燥大豆の量は100g~130gが適量です。
■方法② 12時間ほど浸水させた大豆を一度沸騰させた後、火を止めて蓋をし、保温容器や毛布などで包んで保温します。
数時間放置すると、余熱で大豆がじっくりと煮えます。
どちらの方法も、一度お湯を沸かすだけなので、ガスの節約になります。
煮えた大豆は、そのまま食べたり、調理に使うことができます。
〈酢大豆〉
水洗いした大豆をフライパンに入れ、弱火で20分程空炒りし、軽く焦げ目をつけます。
炒った大豆を保存容器に入れ、大豆の2cm程上になる量の酢を入れてください。
1日経って、酢の表面から大豆が見えるようになったら大豆が浸るくらいに酢を足します。
大豆が柔らかくなったら完成です。
そのまま食べるのはもちろん、刻んで海苔、胡麻などと一緒に御飯に混ぜて食べたり、乾燥野菜などと一緒にスープにするのもおすすめです。
〈醤油大豆〉
水洗いした大豆をフライパンに入れ、弱火で20分程空炒りし、軽く焦げ目をつけます。
炒った大豆を保存容器に入れます。
鍋に、醤油200cc、酒200ccを入れ、ひと煮立ちさせ、大豆の入った保存容器に入れます。
昆布(適量)を入れ、1日経ったら完成です。
そのままお召し上がりください。
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HIRYUでは、世界中で問題となっている食品ロスへの取り組みとして「FOOD LOSS ZERO」のミッションとして掲げ、賞味期限からの残期限が短くなった商品の価格を割引するOUTLE SALEを実施しています。
大豆については賞味期限の表示はありませんが、お客様にはお得に無駄なく購入して頂けるように、2022年産と2021年産の大豆をOUTLETとして販売しています。
乳幼児の非常食に、ベビースムージー
すべての原材料がオーガニックの食材のベビースムージ「baby bio」。
食品中の放射性物質の基準値として、1歳未満のお子さま対象の乳児用食品には
一般食品より低い基準値(50Bq/kg)が適用されています。
その基準を満たした『乳児用規格適用食品』です。
乾パンやおむすびなどの食品が続きがちな非常時に、お子様にとっての食べる楽しみにもなります。
さつまいもや人参、リンゴなど、栄養豊富な青果を使った、体に優しい食品です。
ベビースムージー「baby bio」 購入はこちら