HIRYU MAIL MAGAZINE
2024/09/27
インフルエンザなどのウイルスに効果がある野菜といえば、長葱です
どんな病気でも、誰にでも必ず効く特効薬はありません。
しかし、病院の治療や薬のほかに、健康に良い食事をすることで病気を予防することはできます。
夏は、夏バテ回復に効果のあるゴーヤやオクラ、冬は、体を温める白菜や、風邪予防に効果のある長葱や大根など、季節の野菜にはその時季の不調を改善する力があります。
適切な量の旬の食材を毎日食べることは、病気にならない健康な体づくりに非常に役立ちます。
アメリカなど諸外国が予防医学に力を入れているのと異なり、日本では診断と治療に重点を置いており、医学の進歩により長寿国である反面、健康寿命が短いという点が問題です。
私たちの健康寿命を延ばすためにも、旬の食材から得られる健康効果を有効活用しましょう。
本日の食材は、長葱です。
古くから「風邪を引いたら葱を首に巻け」と言われてきた通り、長葱は生薬としても使われる健康効果の高い野菜です。
最近の研究では、その高い抗ウイルス作用が明らかになってきました。
ポーランドのJagiellonian大学の研究では、長葱に含まれるアリインやイソアリイン、加熱することでそれらが変化して生成されるスルフィド類などの成分には、高い抗菌・抗ウイルス作用が発揮されることが分かっています。
富山大学の研究では、長葱の青い部分の内側にあるヌルヌルしたフルクタンという成分に、免疫力を高め、抗インフルエンザ効果があることが発表されました。
また、メキシコ国立工科大学高等研究センターによる研究でも、フルクタンが腸の免疫細胞に作用し、免疫の反応を調整する役割を果たしていることが明らかになっています。
長葱に多く含まれるアリインやイソアリインという成分は、切ったり口の中で噛むことでアリシン、イソアリシンに変わり、非常に強力な抗菌作用や抗ウイルス作用を発揮します。
また、アリシンやイソアリシンは、加熱することでスルフィド類になり、抗酸化作用や抗炎症作用を発揮します。
インフルエンザに対する効果はもちろん、新型コロナウイルスの流行の際にも長葱の効果は期待されました。
インフルエンザや新型コロナウイルスが蔓延するこれからの季節、旬の長葱を食べることで体調管理を行ってください。
最も効果的な長葱の切り方・加熱方法とは
アリシンは熱に弱いため、生のまま食べることで最も多く摂取できます。
アリシンを多く作るためには、長葱を軽くつぶす必要があります。
医学博士の平柳要先生の実験結果によると、4cmほどの斜め厚切りにして軽くつぶすことで、最も多くアリシンが作り出されることが分かりました。
これらの成分は揮発しやすいため、逆に細かく刻むと成分が減少してしまうそうです。
斜め厚切りにした長葱は生のまま食べることはできないため、さっと焼くことでアリシンの損失を最小限に抑えながら、加熱することで生成されるスルフィド類を摂取することができます。
●輪切りをし、切ってすぐに生のまま食べる
●斜め厚切りにして軽く潰してからサッと焼いて食べる
以上の食べ方をすることで、長葱の抗ウイルス作用や抗酸化作用を効果的に摂取することができます。
高温障害により収穫が減っています
2023年、猛暑による長葱の不作が話題となりました。
今年も同様に猛暑が続き、長葱の不作と品質低下が問題となっています。
HIRYUの生産者さんも長葱の収量が少ないという連絡があり、今回は数量限定での入荷となりました。
これからの季節、鍋の必需品となる長葱。
薬味や味噌汁の具としても重宝します。
この冬の入荷状況は今のところ不明ですが、現在は例年と比べて入荷が少ないため、冷蔵・冷凍・乾燥保存しておくのも有効です。
旬の野菜を食べたい方、冬にも長葱を使いたい方、今のうちのご購入をおすすめします。
□千葉県産 化学農薬・化学肥料不使用 長葱 購入はこちらから
今後の青果の入荷予定
●9月下旬 人参 規格外品
●9月下旬 北海道産かぼちゃ
●9月下旬 シャインマスカット
●9月下旬~10月上旬 玉葱・サラダ玉葱
●10月上旬 栗
続々と旬の青果の入荷を予定していますので、どうぞ楽しみにお待ちください。
先日販売した桃や今回の長葱のように、完売が予想されるものはメルマガなどで入荷後すぐにお知らせするのでお見逃しなく!
SAFE GREENとは
HIRYUでは、地球環境と健康を守るミッション「SAVE THE EARTH」を開始し、その活動のひとつとして、日本で初めて、化学農薬・化学肥料を使わず栽培された青果の硝酸態窒素・放射性物質を測定し、安全が確認された地球環境と健康に配慮した青果を「SAFE GREEN」認証(商標登録申請中 商願2024-20691)する取り組みを始めました。
異常気象や災害による不作、そして原料高騰により、日本の農業は苦しい状況です。
HIRYUでは、化学農薬や化学肥料を使用せずに栽培してくださる日本の生産者を守るため、数の少ない青果や規格外なども含めてできる限り入荷していきます。
【SAFE GREEN認証6つの基準】
・化学農薬不使用
・化学肥料不使用
・硝酸態窒素検査済み
・酸化還元電位検査済み
・水素イオン濃度指数検査済み
・放射性物質検査済み
商品の収益の一部は、HIRYUが賛同する地球環境問題に取り組む団体への活動支援に充てさせて戴いております。
長葱とは
葱は、大きく分けると「葉葱(青葱)」と「根深葱(白葱・長葱)」の二種類に分けられます。
長葱(ながねぎ)とは、根深葱の一種であり、白葱とも呼ばれます。
西日本では根元まで青い「葉葱」がよく使われ、東日本では白い部分が多い「根深葱」がよく使われます。
どちらの葱も根から上1cmが茎、それ以上は白い部分も青い部分も全て葉です。
長葱は陽が当たらない様に土寄せをして、白い部分を多くします。
葉先は硬くて甘味がないので捨てられがちですが、無農薬なので料理の臭み消しに使ったり、油で揚げるように唐辛子と一緒に炒めて冷奴にかけたり、ベジブロス(野菜出汁)に使って下さい。
長葱の成分であるアリインは切ったり噛むことでアリシンに変わり、様々な健康効果をもたらします。
熱、悪寒、頭痛、低体温には、刻み生姜と鷹の爪を入れた味噌汁に刻み葱をたっぷり入れて飲めば、殺菌作用のあるアリシンが消化液の分泌を促し、内臓の働きを活発にし、血行をよくし、体を温め、発汗作用を促します。
また、アリシンにはアスピリンと同じ鎮痛・解熱効果があり、昔の人は風邪をひくと葱を首に巻いて治していました。
香りと風味が強く、鍋料理や味噌汁、炒め物、薬味などに広く使われる長葱は、料理に大変重宝する野菜です。
生産者 「HIRYU 村越農場」紹介
HIRYU代表と同郷で、家族同然のお付き合いにある食療農法家の村越宏さん。
長年、病院で診療放射線技師長を務め、定年後は「治療に貢献できる野菜づくり」を目指し、先代より圃場を引き継ぎ、HIRYUの専門の農場として化学農薬や化学肥料を一切使わない野菜作りを開始しました。
「食べるインシュリン」と言われる糖尿病に有効な菊芋や、末期癌で食欲不振による衰弱に有効な長芋、クレオパトラが美貌持続に愛用していた「不死の植物」と言われるアロエベラ、ビタミンCを最も効率よく摂取できるキウイフルーツ、HIRYU健康推進野菜のトマト、ケトン食野菜のブロッコリーや胡瓜、滋養強壮効果が高く農業賞受賞ブランドの八つ頭など、健康を意識した作物を栽培しています。
近隣の自然が減少していることを気にかけ、野生動物に食べられても良い圃場を敢えて設けるなど、環境への配慮もされており、HIRYUスタッフ一同が非常に信頼を寄せている生産者です。
上画像は、HIRYUスタッフTシャツを着用して農作業されている村越さん。
クレームや返品についての御理解
当店は化学物質過敏症やアレルギー、病気で食を気にされている方向けに、化学農薬や化学肥料を使用していない農産物を提供しています。
その為、見た目の悪いものや大きさ、色、形が不揃いのものがあります。
年々厳しくなる天候に生育不良のものが多くなり、収穫も減少しています。
農家の平均年齢は68.7歳であり、高齢化と後継者不足により耕作放棄地も増えてきました。
農林水産省の調査で、2016年に初めて200万人を下回ったことが発表された農業従事者数も、2023年には111.4万人となり、急激なスピードで減少しています。
国内0.1%以下と言われている化学農薬や化学肥料を使用しないで栽培する生産者、そしてその食を必要とする方を守る為にも、HIRYUはキズがあるものも含め、出来る限り買い取り、入荷時の状況を見て、商品にできるものや加工にするものなど、少しでもロスを作らず生産者に還元できる取り組みをしています。
腐っているなどの理由でクレームがある場合は、購入後2日以内に写真を送信して頂ければ返品に応じますが、初めてHIRYUを利用された方に多い「見た目が悪い」「虫がいた」などの理由で返品されるのはご遠慮願います。
化学農薬や化学肥料を使わず栽培された農産物は高価なものであり、更にHIRYUのブランド力を利用した詐欺やクレーマーが増えています。
弊社ではいかなるトラブルにも柔軟に対応し、穏やかな話し合いを求めますが、どうしても穏便に問題を解決できない場合や、生産者と当店存続に差し支える悪質なレビューの書き込みをされた場合の対策として、購入者の方にとっても当店の商品では今後も納得させられないものでもあり、次回以降の購入がシステム的に出来なくなる様に設定されています。
以上御理解のうえ、皆様のあたたかい善意ある心からの御注文をお待ちしております。
長葱の一本焼き
【材料】
▪長葱 2本
▪なたね油 10g
▪水 大匙3~4
【作り方】
①長葱の白い部分をフライパンの長さに合わせ切り、表面に浅く斜めに切れ目を入れる。
②フライパンに油を熱し、弱火で焦げ目がつくまで、4~5分焼く。
③強火にし、水を大匙3~4程加え、水分がなくなるまで火を入れ、中まで火が通ったら完成。