堆肥とは
堆肥は、土壌を健康な状態にするために施される、動植物性の有機物を積み重ねて発酵腐熟した土壌改良資材のことです。堆肥には、牛糞や鶏糞・豚糞・馬糞などを原料とした動物性堆肥と、枯れ草・落ち葉・籾殻・稲藁・オガクズ・樹皮・食品残渣などを原料とした植物性堆肥があります。
健康な土壌を作るために施される「堆肥」に対して、作物に栄養を補うために施されるのが「肥料」であり、油粕・魚粉・鶏糞など動植物性の有機物を原料にした有機肥料と、鉱物や化石燃料などの無機物を原料として化学的に製造された化学肥料があります。
「堆肥」と「有機肥料」はどちらも動植物性の有機物から作られていますが、堆肥は原料が発酵しているのに対し、有機肥料は発酵していません。
また、堆肥の中でも「動物性堆肥」は、家畜糞尿が微生物によって分解される際にメタンや亜酸化窒素が発生し、地球温暖化の原因となっていることが問題視されています。