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タンニン

タンニンとは
タンニンは、植物が持つ機能性成分 ファイトケミカル の一種で、ポリフェノールに分類されます。
渋みや苦味を感じさせる成分として知られ、緑茶や紅茶、ワイン、柿、栗などに含まれています。
タンニンは色素成分でもあり、酸化すると赤褐色や茶色に変化するのが特徴です。
お茶やワインの色合い、渋皮付きの栗や柿の独特な色はタンニンによるものです。
タンニンが渋みを生むのは、口の中のタンパク質と結合して収れん作用を起こすためです。
この作用により、口の中や舌の表面が引き締まるように感じられます。
植物にとっては防御物質として外敵から身を守る働きがありますが、私たちにとっては抗酸化作用などの健康維持に役立つ成分として注目されています。

タンニンの働き
タンニンには強い抗酸化作用があり、体内の活性酸素を抑えることで細胞の老化を防ぎ、健康維持に役立ちます。
また、収れん作用によって腸の粘膜を引き締め、下痢や腸内環境の安定にも関わります。
さらに、近年の研究では、タンニンにはウイルスの増殖を抑える可能性があることも示されています。
新型コロナウイルスやインフルエンザウイルス、風邪の原因ウイルスに対して、タンニンが結合してウイルスの活動を阻害する作用があると報告されており、体内の免疫力をサポートするひとつの成分としての役割が注目されています。
また、タンニンは口の中や喉に付着して抗菌・抗ウイルス作用を発揮することもあり、昔から渋茶や渋柿が風邪予防や口腔ケアに使われてきました。

タンニンの過剰摂取
タンニンを過剰に摂取すると、鉄などのミネラルの吸収を妨げることがあります。
特に鉄欠乏性貧血の人は注意が必要です。
ただし、通常の食事で摂る範囲であれば過剰になる心配はほとんどありません。
ちなみに、タンニンは体に必須の栄養素ではないため、不足による欠乏症はありません。
ただし、ポリフェノールの一種として健康維持に役立つため、バランスのよい食事で自然に摂り入れましょう。

日常での摂取の工夫
タンニンはお茶や果物、ナッツ類などから自然に摂取できます。
たとえば、春にはいちごやそら豆、夏にはぶどうや豆類、秋には柿や栗、ざくろ、冬には赤ワインや緑茶など、季節ごとにタンニンを含む食材が身近にあります。
栗は渋皮にタンニンが含まれるため、渋皮煮や渋皮付きのお菓子として取り入れると効率よく摂取できます。
また、柿渋は渋柿の果汁を発酵・濃縮したもので、主成分はタンニンです。
健康食品や調味料として取り入れることで、自然にタンニンを補うことができます。
このように、旬の食材や普段の飲み物を工夫するだけで、無理なくタンニンを日常生活に取り入れることができます。

タンニンが豊富な食品
緑茶紅茶ウーロン茶
赤ワイン、ぶどう
柿、ざくろ、バナナ(未熟果)
豆類大豆、ソラマメなど)
ナッツ類
柿渋(健康食品や調味料として利用されるタンニン濃縮品)
※柿渋は渋柿の果汁を発酵・濃縮したもので、主成分はタンニンです。

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