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エリオシトリン

概要
柑橘には、フラボノイドやリモノイドをはじめとして特有の成分が含まれています。
近年、第7の栄養素として植物栄養素(ファイトケミカル)の生理作用に注目が集まっており、健康維持におけるファイトケミカルの活用が期待されています。
エリシトリンは、レモンやライムの皮に多く含まれる黄色色素成分で苦みはなく無味であり、同じ柑橘類でもオレンジ、グレープフルーツにはほとんど含まれていないことから「レモンポリフェノール」と呼ばれているファイトケミカルです。
2014年1月に、三重大学とポッカサッポロフード&ビバレッジ中央研究所との共同研究グループがレモンに含まれる成分が脂肪肝になるのを抑える効果があるという研究結果をまとめ、「レモンを継続的に摂取することで、肝硬変や肝臓がんの予防に役立つ可能性がある」と発表したことから、日経新聞などの記事にも取り上げられ、注目されるようになりました。
エリオシトリンは強力な抗酸化作用をもち、脂質の酸化を防いで、癌予防や高血圧・動脈硬化などの生活習慣病の予防に効果を発揮するほか、肝臓・腎臓・血管中での過酸化脂質の生成を抑制、肥満予防、糖尿病の合併症予防、筋肉の老化予防、エコノミークラス症候群予防などに効果が期待されています。

効果・効能
●脂肪肝抑制効果
DNAが人間に近いとされる熱帯魚ゼブラフィッシュに高脂肪食を与えながら、レモンに多く含まれる「エリオシトリン」と呼ばれる成分を与えたところ、与えない場合に比べ中性脂肪が約3分の1少ない実験結果が得られ、さらに、培養したヒトの肝細胞でも同様の結果が得られたことから、継続的なエリオシトリンの摂取により脂肪肝を防ぐことが期待されています。

●糖尿病合併症予防
強力な抗酸化活性を持つエリオシトリンの生体内の効果を検討するために、糖尿病を発症したラットにエリオシトリンを投与したところ、脂質過酸化量の上昇が抑制されたという実験結果から、エリオシトリンは糖尿病合併症に起因すると言われている酸化ストレスを低減し、糖尿病合併症を予防する効果が示唆されています。

●高血圧予防
レモン果汁から作ったエリオシトリン、ヘスペリジン、グルコシルフラボンなどを高濃度に含むフラボノイド粗精製物をラットに投与した結果、4週間後に通常食群と比較して血圧上昇の抑制効果が認められたという実験結果が得られています。

●抗変異原性
レモンに含まれるエリオシトリン、フラボノイド類には抗変異原性があり、発がん抑制効果も期待されています。

●酸化抑制
エリオシトリンは、過激な運動により生じた酸化傷害を抑制します。

エリオシトリンを最も多く含んでいるのはレモンの中果皮です。
エリオシトリンを含む柑橘とその果皮100ml中に含まれている目安量は以下の通りです。
レモン 280mg
ライム 94.0mg
温州みかん 9.1mg
ゆず 4.3mg
いよかん 4.2mg
グレープフルーツ 2.1mg

エリオシトリンは別名レモンポリフェノールと呼ばれているだけあって、レモン果皮中に断トツで多く含まれ、温州ミカンの30倍、グレープフルーツの133倍も含まれています。

また、レモンの熟成する度合いや部位によって含有量が大きく異なります。
レモン果皮100gあたり約280mgのエリオシトリンが含まれていますが、レモン果汁のエリオシトリン含有量は、その20分の1以下である12mg程度しか含まれていません。
エリオシトリンの効果を得るには、レモン果皮を捨てずに、レモンピールにしてゲルソンジュースやお菓子作り等に使うのがおすすめです。
但し、輸入品のレモン果皮には、ポストハーベストと呼ばれる非常に強力な農薬のOPPという白カビ防除剤がワックスがけしてあるので、このようなレモン果皮の使用は避けた方がよいでしょう。
最も手間がかからずにエリオシトリンを摂取する方法は、輪切りにした無農薬レモンを皮付きのままミキサーにかけてHIRYU式ゲルソンジュースやHIRYU式ヴィーガンヨーグルトを作って食べることです。