白米は「米が白いと書いて粕」と読む通りビタミンやミネラルなど95%の栄養素を失ったデンプン質です。
炭水化物・糖質・糖類の違い
炭水化物とは、糖質と食物繊維が含まれている状態です。
糖質とは、食物繊維を除いた三糖類以上の多糖類(オリゴ糖、デキストリン、デンプンなど )、糖アルコール(還元麦芽糖水飴、エリスリトール、キシリトール、マルチトールなど)、その他(アセスルファムK、スクラロース 、クエン酸、クエン酸ナトリウムなど)です。
糖類とは、単糖類(ブドウ糖、果糖など)、二糖類(砂糖、乳糖、麦芽糖など)であり、英語では"sugars"です。
精製されているほど、胃腸に入ると消化・吸収が早いので血糖値がすぐに上がります。
この血糖値を下げる為に膵臓から「インスリン」が分泌されます。
インスリンは食事から得ることができないので、分泌し尽きると病院でインスリンを投与しなければならなくなります。
この状態が糖尿病です。
更に分泌されたインスリンを分解するために「インスリン分解酵素」が分泌されます。
この酵素も食事から得ることができないので、分泌し尽きると脳の異常タンパク質を分解できなくなり、国民の4人に1人が罹ると言われているアルツハイマー型認知症になってしまいます。
消化・吸収が早いのですぐにお腹は空き、飲食を求め、無意識のうちに糖質を欲する糖質依存症となり、タバコ・コカイン・ヘロイン以上の中毒症状をきたします。
燃焼しきれない不要な糖質は一度脂肪に変換され、燃焼させないと肥満となり、癌やアレルギーなどあらゆる病気の要因になります。
健康の為に「いらない調味料」とまで言われている砂糖は、多くの食材や料理に使われており、WHO(世界保健機関)では1日の砂糖の摂取量を25 g以内にするように呼びかけています。
特に菓子類や缶コーヒーやジュースなどには非常に多く使われており、ファーストフードのシェイク1杯には、実に110 gもの砂糖が使われています。
体内で一番ブドウ糖を消費する脳でさえ1時間の必要量は5 gです。
瞬時に110 gもの砂糖を摂取すれば、大量のインスリンが分泌されてしまい、こうした食生活を続けていれば、確実に糖尿病やアルツハイマー型認知症になるのを早めてしまいます。
イギリスでは中毒性のある砂糖は健康を害するものとして、タバコやアルコールと同じ様に課税すべきと議論された結果、2018年4月より「砂糖税」が導入されることが決まり、世界各国でも議論が加速しています。
現代人の生活は非常に多忙になり、エネルギーとなる主食である炭水化物も低栄養・高カロリーのエナジー食品に依存しています。
少しでも栄養バランスの整った(一物全体)持続性の良いエネルギー(炭水化物)を摂取することが大切です。