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「フィチン酸が体内のミネラルを奪ってしまう」という誤解

1925年の研究から、抽出した「フィチン酸」が食品中のミネラルやタンパク質に添加したところ、強く結合したことから、玄米の胚芽や表皮に含まれる「フィチン」も強いキレート作用(金属イオン結合作用)により、体内のミネラルを結合して排泄してしまい「ミネラル欠乏症に陥るから玄米は体に悪い」という、古く誤った情報が拡散されています。
まずは「フィチン」と「フィチン酸」の違いをよく理解しましょう。
「フィチン」は、カルシウムやマグネシウム、ナトリウム、リン酸などのミネラルと結合しているバランスのとれている状態であり、それ以上ミネラルを結合することはありません。
「フィチン酸」は、フィチンからカルシウムやマグネシウム、ナトリウムなどミネラルを取り除いたものであり、自然界には存在しません。
玄米に含まれているのは、「フィチン」であり、フィチン酸ではありません。
よって体内のミネラルやタンパク質と結合することもなければ、体内のミネラルを排出してしまうこともありません。
玄米のみならず、フィチンはゴマ・大豆・ピーナッツ・いんげん豆・えんどう豆・大麦・小麦・ひまわり・ココア・トウモロコシ・・・など、色々な食品に多く含まれています。
体内で消化途中にフィチンからフィチン酸に分解はされますが、体内のミネラルが奪われるということはありません。
このことは幾つもの論文から「フィチン酸のキレート作用によるミネラル欠乏のリスクはない」ことが証明されており、フィチンはミネラル欠乏どころか、逆にミネラル吸収効率が上がることも証明されており、更にフィチンの消化過程で生じたフィチン酸は、現代医学において抗癌作用、心臓・血管疾患の予防効果があるとされ、特に癌に対しては天然抗癌物質IP6(イノシトール6-リン酸)として注目され、これに関わる多くの書籍が出版され、書店に並んでいます。


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