
CLOSE



腸内細菌検査でわかること
腸内細菌叢は百人百様であり、現在の体調、今までの食生活などと密接に関係しています。
どのような腸内細菌をどのくらいの割合で保有しているかを知ることで、食生活の改善や栄養指導の方向性、そして改善による変化などがわかります。
本検査では、おもに以下17項目の菌の保有割合がわかります。
ビフィドバクテリウム
ビフィズス菌と呼ばれ、乳酸や酢酸を出すことで腸内を酸性に保ちます。
アレルギー症状の緩和、感染性腸炎の抑制作用、ビタミン産生などをしています。
ラクトバチルス
一般的に乳酸菌と呼ばれ、乳酸を産生する乳酸桿菌です。
ヨーグルトやチーズなどの乳製品のほか、漬物などにも含まれ、腸内を酸性に保つ働きがあります。
エンテロコッカス
球形をした乳酸球菌で、乳酸菌の仲間です。
グラム当たり数兆個という非常に高濃度の死菌体のサプリメントがあり、死菌でも作用するとされています。
ストレプトカッカス
球形をした細菌が連なった形をしている連鎖球菌で、乳酸菌の仲間です。
市販されているヨーグルトの多くで基本菌であると同時に、虫歯菌もこの仲間です。
バチルス
枯草菌と呼ばれ、芽胞という温度や酸に強い形状を取ります。
納豆菌はこの仲間で、乳酸菌との相互作用で、腐敗菌の働きを抑制するとされています。
クロストリジウム
悪さをするとされる細菌が複数、仲間にいますが、整腸作用のある医療品の原料となるものや、酪酸を出すことでヒトの免疫細胞を調整する仲間もいます。
ルミノコッカス
元々、草食動物から見つかった細菌の仲間で、糖質の吸収や脂肪の蓄積を促進するとされています。
下のフェカリバクテリウムとともに型判定の3型の優占菌です。
フェカリバクテリウム
酪酸を産生し、腸内では抗炎症作用もあるとされる「長寿菌」です。
ビフィズス菌との相互作用もあり、食物繊維を意識した食生活では高い割合の傾向があります。
ユウバクテリウム
栄養成分の消化吸収を助けたり、酪酸を出す仲間もいる反面、腸内の腐敗や毒素の分泌などの報告がいる仲間がいるなど、まだ働きが良くわからない細菌です。
ラクノスピラ
マウスでの試験ですが、無菌状態からこの細菌を摂取させると高血糖になるとされる細菌の仲間です。
ヒトでの影響に関しては、わかっていません。
ベイヨネラ
乳酸をえさとして増加するとされる細菌で、口腔内では虫歯菌とともに歯垢を形成します。
最近では、アスリートの栄養状態との関連性も示唆されています。
バクテロイデス
型判定では1型の優占菌。
高脂肪や高タンパクの食事と関連するとされています。
海藻を分解する仲間もいるなど、まだまだわからないことが多い細菌です。
プレボテラ
型判定では2型の優占菌。
イモ類や穀類を主食とするアフリカや東南アジアで高い割合とされています。
検出される場合高い割合が多く、多様性が低めです。
ポルフィロモナス
歯周病の原因菌とされるジンジバリス(PG菌)が仲間におり、腸内で高い割合で検出されることは、口腔環境や上部消化管にトラブルがある可能性があります。
フソバクテリウム
口腔内では、多く棲息する細菌であり、大腸がんの病巣を好む仲間がいます。
ポルフィロモナス同様、腸内での高い割合での検出には注意が必要です。
プロテオバクテリア
大腸菌をはじめ、食中毒に関連する細菌の多くがこの仲間です。
高齢者やがんの患者さんなどで種類数と割合が高くなる傾向があります。
その他
上記の種類のどれにも分類されなかった細菌をまとめています。
高い割合の場合は、詳細の細菌叢データで種類などを確認してください。


