地球環境と健康を考える HIRYU

シリカゲルとは？
シリカゲルは透明または青色の粒状で、透明な袋に入っている乾燥剤です。
吸湿しても膨らむことがないため、一般的に広く用いられています。
原料は二酸化ケイ素であり、多孔質（小さな穴が多く空いている）で大きな表面積を持つ構造を作り出すことで、優れた吸着力を生み出します。

シリカゲルA型とB型の使い分け
シリカゲルには、A型とB型の2種類があり、それぞれ異なる吸湿特性を持っています。

A型シリカゲル：低湿度から吸湿を開始し、湿度が上がるにつれて吸湿量が増加していきます。
袋や容器内に保存対象を入れ、外気と遮断して乾燥させるお菓子や精密機器などの保存によく用いられます。

B型シリカゲル：ある一定の湿度になると吸湿と放湿を繰り返し、湿度を一定に保つことができます。
そのため、空間内の湿度を調整するのに適しています。
また、高湿度時に吸湿率が極めて高い特長があります。
木工品、楽器、文化財などの保存や、防犯カメラ、地中埋没型ライトなどの結露防止などに用いられます。

シリカゲルを選ぶ際には、保存したいものの種類や湿度条件を考慮する必要があります。
低湿度を維持したい場合はA型シリカゲル
湿度を一定に保ちたい場合はB型シリカゲル
シリカゲルは、適切に使用することで、大切なものを湿気から守ることができます。

再生可能
シリカゲルA型を再生させるには150℃以上の熱が必要となります。
シリカゲルB型は常温での再生が可能です。
天日乾燥である程度まで水分を放出することが可能です。
市販品で「天日乾燥で繰り返し使える乾燥剤」と書いてあれば、それは概ねシリカゲルB型を指します。

シリカゲルの安全性
シリカゲルは化学的に安定しており、毒性が低いため、人体に有害な影響を及ぼすことはほとんどありません。
通常の使用条件下で、吸入、摂取、または皮膚接触による健康被害のリスクは極めて低いです。
シリカゲルは、発がん性のある物質として分類されていません。
そのため、長期的に使用しても発がん性のリスクはありません。

環境への影響
シリカゲルは生分解性があり、環境への影響も少ないとされています。
また、廃棄処理も比較的容易であり、特別な処理を必要としません。

今回ご紹介するシリカゲルは、繰り返し利用することが可能なシリカゲルB型になります。

製品性能
【TRUSCO シリカゲル 調湿（吸排湿）：再生型 B型 1個100ｇ】
・特長
一般的なシリカゲル(A型)より細孔容積が大きいのが特徴で、高湿度の状況下で多量の水分を吸着します。
物理的に吸着された水分は、湿度が下がると徐々に放出されるので、周りの湿度に応じて、吸水と脱水を繰り返しながら調湿いたします。
吸湿性能は、ＪＩＳ規格（JIS-Z-0701）の要求する吸湿率を上回っており、特に高湿領域の吸湿に優れ結露防止に有効です。
天日干しで再生可能です。
99%以上の二酸化ケイ素からなり、FDA（食品医薬局）では食品添加物として認められている安全な物質です。
吸湿による水溶性、腐蝕性、潮解性はありません。

・用途
衣類・靴・布団・食品などを湿気やカビから守ります。
合皮の剥離は乾燥ではなく、湿気が原因です。
木材や皮革、金属、宝石などの変形・伸縮・変色・サビも湿気が原因です。
シリカゲルを一緒に保管することで予防できます。

・商品スペック
仕様・規格
幅(mm)：190
長さ(mm)：110
容量(g/個)：100
含水率(%)：2.5以下
吸湿率(%)(関係湿度20%)：5.5以上(JIS規格：3.0以上)
吸湿率(%)(関係湿度50%)：15.0以上(JIS規格：10.0以上)
吸湿率(%)(関係湿度90%)：75.0以上(JIS規格：50.0以上)

・材質
主成分:シリカゲル（二酸化ケイ素）

・注意事項
吸湿度は、JIS規格20℃以上です。
吸湿率は、JIS規格3.0％以上です。（関係湿度20％）
含水率は、JIS規格2.5％以下です。