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徳利花入 備前焼 焼締め 作家:今野春雄

徳利花入 備前焼 焼締め 作家:今野春雄

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¥44,000 (税込)
商品コード: konno_tokkuri_kaki
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徳利花入 備前焼 焼締め 作家:今野春雄










「やきもの」の歴史
日本では12000年前の縄文時代に、小さな穴を掘り、穴に粘土と水で固めた作品を置き、その上と周辺に草木を置き、焼成してできる縄文式土器が始まりです。
生産効率をよくするため、掘った穴を窯にして、薪を使う「穴窯」へと進化します。
古墳時代中期(4世紀中頃)になると、朝鮮経由で中国から轆轤(ろくろ)で成形し、登り窯で高温焼成された*陶器(すえき)が伝来したことによって、日本でも登り窯で陶器がつくられるようになります。


*昭和初期に伝来した「すえき」と「陶器」を分類するため「すえき」を「須恵器」と表記するようになりました。
須恵器は陶器に分類されます。


豊臣秀吉時代になると、武将達の間で茶の湯が流行り、千利休のガラス質に包まれた磁器「高麗茶碗」が珍重され、後にこれが抹茶椀の基本形状となります。
高麗茶碗への関心が高かった秀吉や武将達は、1592年~1598年の朝鮮出兵で数千人もの朝鮮陶工を日本に連れて帰ったことで「やきもの戦争」とも呼ばれ、日本各地に磁器が拡がりました。
高度経済成長に入り、環境汚染が深刻化すると1967年に公害対策基本法が制定され、住宅街での窯からの排煙問題も対象とされ、コストがかからず、大量生産ができ、排煙の問題がない電気窯やガス窯が普及し始め、薪窯は人里離れた場所で熟練された陶芸家のみが行うものになりました。

登り窯の構造
燃焼効率をよくするため傾斜を利用し、下から上に向かって、焚口・燃焼室・焼成室・捨て間・煙道・煙突の順に窯を登らせていく構成から登り窯と言います。
1100℃から1300℃の火を、小窓から覗き、調整しながら、窯の大きさにより2日から2週間かけて焼成します。
焼成中の作品は、透明感のある橙色から白色になり、とても幻想的になります。
焼成後の作品を、焚いた時間と同じ時間をかけて冷ましてから窯出しします。


陶磁器とは
「やきもの」とは陶磁器の総称であり、「陶磁器」とは「陶器」と「磁器」のことを言います。
日本では釉薬の有無や焼成温度で以下のように陶磁器を分類しています。

土器
窯使わず、粘土を600℃~900℃で素焼きしたもの。
吸水性があり、強度は弱い。
釉薬は使わないが、彩色しても土器に分類されます。

陶器
釉薬を使い1100℃~1300℃で焼成。
土器の様な吸水性はない。
厚手で重く、叩くと鈍い音がします。

炻器(せっき)
「炻」は国字(日本で考案された漢字)。
釉薬の有無に関わらず、1200℃~1300℃で焼成したもの。
透光性と吸水性はない。
焼締めは炻器に属します。
釉薬を使わず焼成し、灰が溶けてビードロと呼ばれるガラス質の自然釉薬も発生します。

磁器とは
ガラスの原材料でもある珪酸を含む土を1300℃以上で焼成することで、作品全体がガラス質に包まれ、ツルツルの触感になります。
陶磁器の中では最も硬く、叩くと金属音がします。
透光性があるので、光をあてると美しく透けて見えます。
吸水性はありません。
陶器は熱伝導が「熱しにくく・冷めにくい」特徴に対して、磁器は「熱しやすく・冷めやすい」です。
代表的な磁器は、佐賀県の伊万里焼(有田焼・三川内焼・波佐見焼・鍋島焼)や、九谷焼(石川県)です。


焼締(やきしめ)とは
古墳時代に伝来した須恵器と登り窯を源に発展した技術です。
代表的なものが備前焼(岡山県)・信楽焼(滋賀県)・伊賀焼(三重県)・丹波焼(兵庫県)・常滑焼(愛知県)・南蛮焼です。
釉薬を使わず、1200℃から1300℃の温度で焼成します。
窯に置く位置、薪・炭・灰の質、火の流れなどの状況によって、個性のある唯一無二な作品となり、その姿を「景色」と呼び、楽しみます。

焼締の効果

漬物が美味しくなる
遠赤外線が放出されているので、発酵食品などの熟成促進効果があります。

ビールや炭酸ドリンクが美味しくなる
多孔質なので、細孔に空気やイオンが含まれており、水やお茶など飲物をまろやかにし、ビールは炭酸ガスが気化しやすくなることから極めの細かい泡立ちとなり、泡が持続します。

花が長持ちする
ガラスの花瓶にずっと水を入れておくとぬめりが生じ、水カビが発生しますが、焼締めの花器滑りやカビが発生しにくく、水をきれいな状態を維持し、花を長持ちさせます。

割れてしまった場合の活用
還元効果があるので、家庭菜園に撒いたり、水道水などの浄水に利用できます。








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