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カルシウムの食事摂取基準量


カルシウム

カルシウムとは
カルシウムはミネラルのひとつであり、ミネラルとは鉱物(無機物/栄養素としての無機質)です。
カルシウムは、アルカリ土類金属元素の一種であり、元素記号Ca、原子番号20、原子量40.08、融点 840-850℃、沸点は1480-1490℃、比重1.55、銀白色の金属で、ナトリウムより硬く、アルミニウム、マグネシウムより軟らかく、強い還元力があります。
水に反応すると徐々に水素を発生し、酸や温水では激しく反応して水素を発生します。
天然には大理石・石灰岩・石膏(せっこう)などに含まれ、耐久性と加工性に優れ、ピラミッドの石材などに利用され、現在でもセメントやコンクリートなどの資材として使われています。
動物では炭酸カルシウムとして貝殻などの、燐酸(りんさん)カルシウムとして骨の主成分であり、ヒトの体内で最も多いミネラルでもあり、体重の約2%がカルシウムです。

カルシウムの働き
カルシウムは体内でリンやマグネシウムと結合して骨や歯になります。
カルシウム1に対してリン1と結合し、非常に硬い物質の成分「リン酸カルシウム(ハイドロキシアパタイト)」が骨の強度となり、マグネシウム2に対してリン1と結合したリン酸マグネシウムが骨に柔軟性を与えます。
リンと結合したカルシウムの99%が骨や歯に蓄えられ、これを「貯蔵カルシウム」と言います。
1%は細胞内と血液中にイオンとして溶け込み、神経刺激の伝達、心筋の運動調整、中枢神経を鎮めてストレスを緩和させるなど生体機能の維持および調節に不可欠な役割を担う「機能カルシウム」として働き、タンパク質の代謝、ホルモンの分泌、血液の凝固、神経や筋肉の興奮の調節などに関与します。

カルシウムの過剰摂取
血液中のカルシウム濃度は常に一定であり、必要以上のカルシウムは尿から排出されるため通常は過剰摂取の心配はありません。
しかし、副甲状腺機能亢進症、癌、骨の病気、大量の牛乳などによるカルシウムの過剰摂取(ミルク・アルカリ症候群)、ビタミンDの過剰摂取、運動不足などの理由により、血液中のカルシウム濃度が非常に高くなると、「高カリウム血症」と呼ばれる状態となります。
運動不足や寝たきりにより体を動かさない状態が続くと、骨が弱くなり、血液中にカルシウムが放出されるため、高カルシウム血症が引き起こされるため、適度な運動を心がけることが重要です。
高カリウム血症は、消化管の不調や多尿、重症化すると錯乱、昏睡を引き起こし、生命を脅かすこともあります。
治療法は、水分を多く摂ることのほか、必要であれば利尿薬などを使用します。

カルシウムの不足
体内のカルシウムが不足すると、血中のカルシウム濃度を一定に保つ為に、副甲状腺に副甲状腺ホルモンを分泌する指令が伝わり、破骨細胞が骨を溶かして供給するため、骨量が少なくなります。
(もし、血中濃度が一定にならない場合は、副甲状腺や腎臓など機能の異常が疑われます。)
カルシウムが不足することで、骨や歯が弱くなります。
規定値の70~80%の骨量の方は骨粗鬆症予備軍、70%以下の骨量の人は骨粗鬆症と診断されます。
血液中のカルシウム不足の状態は、ストレスに弱くなり、イライラしたり、寝つきが悪くなったり、高血圧、動脈硬化、糖尿病など生活習慣病の原因に発展し、細胞の機能低下による老化減少が進みます。
貯蔵カルシウムは、個人差もありますが20~45歳程までしか増やすことができないので、若いうちにできるだけ骨にしっかりカルシウムを貯蔵して老化に伴う骨量減少に対策しなければなりません。
カルシウムとリンの比率を1対1、カルシウムとマグネシウムの比率は2対1に保つことが大切ですが、現代の食生活は食品添加物であるリンの過剰摂取傾向にあり、血液中の過剰なリンが大量のカルシウムと結合することで低カルシウム血症を起こしたり、体のあらゆる場所に沈着し、石灰化を起こします。
リンの過剰摂取のほか、ビタミン Dの摂取不足によるカルシウム不足も増加しています。
ビタミンDは、腸管からのカルシウムの吸収を促進し、血液に入ったカルシウムを骨まで運ぶ働きがあります。
ビタミンDは世界的に見ても不足している人の割合が高く、日本でも98%が不足していると発表されています。(2023年 東京慈恵医科大学)

塩を変えるだけでも小さな対策
調味料として毎日の料理に使う塩を変えるだけでもカルシウム不足を予防できます。
厚労省による1日あたりのナトリウムの目標量は男性8g以下、女性7g以下とされています。
HIRYU推奨の岩塩“カルソルト”のナトリウム量7gに対してカルシウムは1358.07mgも含まれており、1日の目標量に達するため、骨粗鬆症などカルシウム不足の方に非常に有効です。
またカルシウム含有量が多い食品として、煎り胡麻には100g中1200mgも含有しています。

乳製品の摂取と前立腺癌
アメリカのロマリンダ大学の調査では、乳製品、特に牛乳の摂取量が多い男性は、摂取量が少ない男性と比較して、前立腺癌のリスクが大幅に高くなることを報告しました。
国立がん研究センターが4万3000人を追跡した大規模調査では、乳製品の摂取が増加するほど前立腺癌のリスクを上げることを示し、その成分の中でも特にカルシウムや飽和脂肪酸と前立腺癌のリスクに深い関連があることが報告されています。

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