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子どもたちに未来を残そう!地球環境と健康を考える
HIRYU MAIL MAGAZINE



2024/08/30




異常気象や高齢化・・・消えゆく日本の伝統食「干し柿」
「軒先に揺れる干し柿」は日本の秋の風物詩であり、昭和時代まで保存のきく手作りおやつとして人々に重宝されていました。
多くのスイーツがいつでも手軽に食べられるようになった平成時代以降は、生活様式や嗜好の変化により干し柿の需要が減りましたが、今また健康志向や和菓子ブームの高まりにより、干し柿は高級和菓子として需要が高まってきています。
しかし、美しく柔らかい高級和菓子としての干し柿には、見た目の美しさや一定の品質を保つために、乾燥工程で使用される保存料や色味を保持するための漂白剤など添加物が使用される場合が多くあります。
非常に人気の高い「あんぽ柿」も、柔らかくジューシーな食感と美しい橙色を実現するために、硫黄燻蒸処理を行っています。
添加物を使った市販の干し柿は、これらの添加物の効果を保証する期限として、昔ながらの干し柿よりも短く賞味期限が設定されています。
こうして「昔ながらの干し柿」が減少する中、近年の台風や豪雨など異常気象、そして生産者の高齢化により、柿や干し柿の生産量自体も減少しています。
水に比較的強い柿の木も、2020年の7月豪雨や2021年の台風9号、台風10号やその後に続いた大雨などにより、大きな被害が報告されました。
畑の浸水や柿の木の倒木により、柿栽培をやめることになった農家さんもたくさんいます。
現在日本を縦断している台風10号も甚大な被害が想定されており、過去の災害と同じように柿の生産に影響を与えることが予想されます。
災害による被害だけでなく、生産者の高齢化により柿栽培をやめる畑も増加しており、柿畑の耕作放棄地が目立つようになってきました。
柿の栽培が減少すれば、手のかかる干し柿も作られません。
日本人の生活に根付いた伝統食である「昔ながらの干し柿」も、いずれ消えゆく風習のひとつだと言われています。

先日、農薬も肥料も使わない自然栽培を40年以上も続けている農家さんの作った「無花果(いちじく)」を紹介しましたが、その農家さんが作った昔ながらの干し柿を頂戴しました。
古き良き時代を思い出す無花果(いちじく)と干し柿は、その豊富な栄養と自然な味わいから、人々の「健康」と「食の楽しみ」を支えていました。
そんな日本の伝統を残してくださる生産者さんを守るため、高級和菓子の干し柿ではない自然な干し柿を、ぜひ皆様にも楽しんで頂ければと思います。

日本人の生活の知恵でできた「干し柿」
日本の国花(日本を象徴する花)が桜と菊だということは広く知られていますが、国果(日本を象徴する果物)が「柿」だということはあまり知られていません。
日本と柿の歴史は古く、なんと人類が誕生する前から日本の土地に柿が存在していたことが分かっています。
昔の柿はすべてが渋柿であり、そのままでは食べることができなかったため、生活の知恵と工夫で考え出された方法が「熟柿」と「干し柿」でした。
「熟柿」はその名の通り柿を完熟させることであり、ブヨブヨになるまで完熟した渋柿は非常に甘くなります。
もうひとつの方法が「干し柿」です。
天日干しをすることで渋味の原因であるタンニンが水に溶けない不溶性となり、渋味を感じなくなります。
その後、鎌倉時代には「禅寺丸(ぜんじまる)」という世界最古の甘柿が誕生し、今では富有柿や次郎柿など多くの品種が人気となっていますが、実は糖度16度前後の甘柿に対して渋柿は糖度20度前後と、渋柿の方が高い糖度を持っています。
そのため、渋を抜いた干し柿は、甘味が凝縮されて、糖度がなんと50度前後にもなります。
「柿が赤くなると医者が青くなる」という諺があるように、糖度だけでなく栄養価も高い干し柿は、古代の重要な保存食として重宝されていました。

柿渋の抗ウイルス効果が注目されています
未熟な渋柿の果実から抽出されたタンニンを主成分とする天然の発酵液「柿渋(かきしぶ)」。
抗菌・抗ウイルス効果が期待される天然成分であり、古くから日本でさまざまな用途に利用されてきました。
近年の研究では、柿渋の成分がインフルエンザやノロウイルスなどのウイルスに対しても有効である可能性が示唆されており、特に新型コロナウイルスの大流行時には柿渋の効果が期待され、非常に注目されました。
タンニンが高濃度で凝縮されている「柿渋」は、渋味が強く飲みづらいですが、体のことを考えた健康食品として飲用されます。
このように、柿のタンニンは薬効が強いため、柿渋が渋すぎて飲めない方は、干し柿を適度に食べることで少しずつタンニンを摂取し、毎日の健康管理に役立ててください。



食べすぎ注意!柿を食べすぎると「柿胃石」になります
HIRYUの子役モデル、彩蓮(IROHA)さんが、上動画「SAFE GREEN」4分23秒前後で、もいだ柿を美味しそうに食べているシーンが映っていますが・・・実はこの後、大変なことが起こりました。
HIRYUの農場である村越農場を走り回り、木からもいだばかりの大好きな柿を食べていた彩蓮さん。
ご満悦で元気に畑からHIRYUに帰ってきました。
「おかえり」と出迎えたHIRYU社長の坂に、付き添いのスタッフたち皆が嬉しそうに「彩蓮さんは柿を5個も食べたんですよ~」と報告したところ、坂の表情は一変しました・・・。
「え、5個!?柿は大人でも1日1個まで、子供なら半分くらいにしないとあぶないぞ!」と、一緒に行かなかったことを後悔し、柿胃石のことを説明してくれました。
柿に含まれるタンニンが胃酸と反応し、胃石ができ、腹痛や嘔吐、悪化すると腸閉塞、また消化官に穴が開き、腹膜炎を合併することもあるとのこと。
その日は彩蓮さんの様子をしっかり見ることになりました。
心配した通り、その日の夜、突然嘔吐を始めた彩蓮さん。
かわいそうでたまりませんでしたが、背に腹は代えられない!ということで、胃石を溶かすために有効なコーラを彩蓮さんに飲ませ(もちろん今まで飲んだことはありません)、数日様子を見ていると、胃石も溶けたようで事無きを得ました。
私たち大人も、柿胃石のことは知りませんでしたが、生の柿よりも手軽に食べやすい干し柿も同様です。
美味しくても、柿は1日1個までにして様子を見るようにしましょう。





消えゆく日本の伝統食を守ろう
自然栽培の「干し柿」が、今だけクーポン利用で5%OFF

農薬も肥料も使わずに栽培した柿を、自然にじっくり天日干しをした、昔ながらの「干し柿」です。
自然栽培歴40年以上の農家さんが、丁寧に作りました。

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干し柿とは
秋の風物詩「干し柿」には、日本人の生活の知恵と工夫が詰まっています。
縄文時代から食べられてきた柿は「日本の国果」であり、その柿を天日干しした干し柿は日本の伝統食として愛されてきました。
鎌倉時代以降に突然変異で甘柿が誕生するまで、柿といえば渋柿しかありませんでした。
その渋柿をどうにかして食べるため、日本人は干して水分を抜くことで渋みを消し、甘みの凝縮した干し柿を生み出したのです。
「柿が赤くなると医者が青くなる」という諺が知られる柿は、ビタミンAや食物繊維、カリウム、鉄分などの栄養素が豊富で、ポリフェノールの一種であるタンニンを多く含み、古くから薬効が認められています。
その柿を天日干しした干し柿は、保存性が高く、昔から冬の貴重な栄養源としても親しまれてきました。
日本では秋から冬にかけて作られ、特にお正月などの祝い事にも使われています。
干し柿はそのまま食べることが多いですが、なますのような和え物や天麩羅、巻き寿司といった料理、パウンドケーキや生クリームと一緒に食べるデザートとしても楽しむことができます。


▪愛宕柿
西日本で栽培される渋柿の一種で、丸みを帯びた球形が特徴的です。
▪自然交雑種の柿
自生している柿が、交配を重ね、広島の気候に合った柿となりました。
どちらも自然な甘みのある、昔ながらの干し柿です。


当店は化学物質過敏症やアレルギー、病気で食を気にされている方向けに、化学農薬や化学肥料を使用していない農産物を提供しています。
その為、見た目の悪いものや大きさ、色、形が不揃いのものがあります。
更に、年々厳しくなる天候に生育不良のものも多くなり、収穫は減少しています。
国内0.1%以下と言われている化学農薬や化学肥料を使用しないで栽培する生産者を守る為にも、HIRYUでは、キズがあるものも含め、出来る限り買い取り、入荷時の状況により商品の販売基準を定め、選別して販売しております。
腐っているなどの理由でクレームがある場合は、購入後2日以内に写真を送信して頂ければ返品に応じますが、それ以外の返品の場合や一方的な悪質なレビューの書き込みをされた場合は、生産者と当店存続の為に、次回購入が出来なくなりますので、よく御検討のうえ御注文下さい。
特に化学農薬不使用の作物を初めて購入される方やレストラン関係の方は「思ったより見た目が悪い」と思われがちですのでよく御検討のうえ御注文下さい。
皆様の温かいご理解を頂ければ幸いです。

 






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