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リコピン

概要

植物が自らの身を守るために蓄える天然の色素成分カロテノイドは、カロテン類とキサントフィル類に分類され、赤色、橙色、黄色、紫色などあり、カロテン類に属するリコピンは水には溶けない脂溶性の赤色色素であり、カロテノイドの中でも秀でた抗酸化作用を持ち、その効力はβ-カロテンの2倍以上、ビタミンEの約100倍になります。
抗酸化作用とは、体内で発生する活性酸素を除去する働きを指します。
活性酸素とは、人間の体内で常に発生しており、外界から侵入してきた細菌やウイルスを攻撃する物質ですが、ストレス、喫煙、紫外線、乱れた生活習慣などが原因で過剰に増加した活性酸素は強い力を持ち、体内のタンパク質、脂質、DNAも傷つけるため体内に悪影響を及ぼします。
老化、アレルギー、病気の90%以上がこの活性酸素が原因とされています。
リコピンは栄養素の中でも非常に抗酸化力が強いので、必要以上の活性酸素に対して抑制する効果があります。
トマト、スイカ、柿、金時人参、ピンクグレープフルーツ、グミなどに含まれています。

効果・効能

●血流を改善し生活習慣病を予防

リコピンの持つ抗酸化作用は、悪玉(LDL)コレステロールの酸化を抑え、血流を改善します。
血液は、人間の体に酸素、栄養、温度を与えるなどのとても重要な役目を担っているため、血流が悪くなることによって肥満や様々な病気や、体温の低下による免疫力の低下が引き起こされます。
血流が悪くなることによって起こる病態は様々ですが、代表的なものとして血栓の生成が挙げられます。
血栓とは、血管内にできる血の塊であり、血流の障害物となる物質です。
血流悪化の一因である血栓が生成される原因のひとつとして、血液中のコレステロールの酸化が挙げられます。
酸化の原因である活性酸素を除去する作用を持つリコピンは、血流を改善することができます。
体の酸化は、老化を促進し病気の原因になります。
リコピンは、これらを予防します。

●肥満を予防する効果

リコピンの血流改善作用は代謝の活発化につながるため、肥満を予防する効果が期待されています。
代謝が活発化されると、摂取した脂肪分や糖分などが体内の臓器を介してエネルギーなどに変換されることで、効率良く脂肪や栄養などが消費されます。
血流は、臓器や細胞に酸素や栄養素を送り込み、その働きを活発化させる重要な役割を担っているため、血流の良し悪しは代謝効率に結びつきます。
リコピンには血流を改善する効果があるため、臓器や細胞の働きを活発化させて代謝を上げ、脂肪などが蓄積されにくい体をつくると期待されています。

●美肌効果

リコピンの活性酸素を除去する作用は、美しい肌を維持することにも深く関わっています。
活性酸素は、体内で増加し過ぎると細胞を傷つけますが、その対象は肌を構成している細胞も例外ではありません。
肌は表皮、真皮、皮下組織の3層で構成されており、それぞれの層が正常に生まれ変わりを繰り返すことで、肌はハリや潤いのある健康な状態を維持しています。
しかし、活性酸素によって肌細胞が傷つけられると、正常な状態で生まれ変わることができなくなり、肌の構造に悪影響を及ぼすため、それがしわやたるみの原因となって現れるといわれています。
リコピンが活性酸素を抑制することで肌細胞を守り、健康な肌を保持することにつながります。
また、紫外線によっても増加する活性酸素は、シミやくすみの原因であるメラニン色素の生成を促進する作用も持つため、リコピンの抗酸化作用によって、肌の透明感を維持する効果も期待されています。

●視覚機能を改善する効果

リコピンを摂取することによって、視覚機能を正常に保つ効果が期待されています。
リコピンの持つ抗酸化作用は、活性酸素を原因とする視覚機能の低下に有効であるといわれています。
また、加齢によって起こる白内障や黄斑変性症などの視覚障害の予防や改善にはルテインが効果的ですが、リコピンもルテインとの相互作用で効果を発揮することが明らかとなっています。
黄斑変性症とは、目の黄斑部が加齢などによって変性し、ゆがみや視野狭窄が起こり、放置しておくと最悪失明につながる病気のことです。
アメリカでの失明率第1位の病気です。
また、糖尿病網膜症患者ではリコピンやルテイン、ゼアキサンチンの濃度が低下していることが知られており、リコピンを摂取することの必要性が注目されています。

リコピンを最も多く摂れる食品はスイカです

可食部100gあたりに含まれるリコピン含有量は、多い順にチェリートマト、スイカ、トマトになりますが(下図参照)、1食あたりに食べる量を考慮するとスイカが最も多くなります。


なお、トマトでは品種や熟成する度合いによってリコピン含有量が大きく異なります。
完熟トマトでは1kgあたり約50mgのリコピンが含まれていますが、熟していないトマトのリコピン含有量は、その10分の1である5mg程度しか含まれていません。
リコピンは熱に強い成分なのでトマトソースやケチャップなど加熱料理にも有効です。
リコピンの効果的な摂取量は1日15mg程度であり、これは大きめトマト約2個分に相当します。ジュースやスープにすれば約150ml程で効率よく摂取する事ができます。
リコピンには昔から「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがある程です。

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