天然のすじ青のりは希少です!
天然すじ青のりは年々減少しており、現在では養殖のものが殆どです。
地球温暖化や栄養不足等の影響により、すじ青のりの収穫量は2016年から激減し、2015年には100tを超えていたのが現在では10t未満になり、今後収穫できるか危惧されています。
安定した環境で育てられた養殖とは違い、四季折々の日光や寒暖の影響を受けて育った天然物は、味が濃く、風味が強いのが特徴です。
12月から5月の干潮時に手作業で収穫され、収穫時期によって味と風味も異なります。
よって、購入の度に味・風味・色の違いがあることはご理解下さい。
収穫後は、綺麗に洗浄され、乾燥機を使わず、まろやかな味にするため、湿度と温度の管理された部屋でじっくり乾燥させます。
「あおさ」「あおさのり」「あおのり」の違い
見た目がよく似ている「あおさ」「あおさのり」「あおのり」は、約2000種も存在するアオサ藻綱(そうこう)の一種ですが、それぞれ「科」または「属」の分類が違います。
■あおさ
海の浅いところにある岩場などに付着してできるアオサ属の海藻です。
一般的に家庭や屋台で「あおのり」の名称で使われています。
「すじあおのり」のような強い香りはなく、平たい形状で、安価のため、「青のり」の代用として広く流通しています。
骨を柔軟にするマグネシウムやカリウムなどのミネラル成分が豊富です。
■あおさのり
「あおさ」の名称で流通しているものは、ほぼ100%養殖されたヒトエグサ属の海藻です。
非常に柔らかいもので、味噌汁などに利用されることが多く、水分を吸収すると大きく開くのが特徴で、最も安価です。
ナトリウム、カルシウム、食物繊維が豊富で、特に食物繊維は全体の約1/2と非常に豊富です。
■あおのり
海水と淡水が混じる河口付近の汽水域(きすいいき)で糸状に育つアオサ科アオノリ属の海藻です。
大変香りがよく、色鮮やかで、品質に優れ、希少であるため海苔食品類の中でも最高級品に位置づけられます。
カロテン、ナイアシン、葉酸、ビタミンが豊富で、特にビタミンAとビタミンB12が、あおさのりやあおさの数倍～数十倍多く含まれています。
すじ青のりの特筆する栄養と効果
■青のりの約1/3は食物繊維
現代の日本人は、平均的な1日の食物繊維摂取量が不足していると言われており、大腸癌が癌による死亡原因の第2位になっています(女性のみでは第1位)。
青のりの繊維質は、野菜の繊維質に比べ、柔らかいので、胃壁や腸壁に優しく、排便の際に消化されずにでてきてしまう様なことがありません。
■胎児や子供の成長、閉経を迎えるまでの女性に最も必要な葉酸と鉄が豊富
妊娠後期には通常の2倍もの葉酸と鉄が必要になります。
これらが不足すると体内の酸素量が減少し、体と脳が働かなくなり、感情的になりやすい貧血状態になります。
■抗酸化力の高いβカロテンが豊富
癌・心筋梗塞などの生活習慣病の予防となるβカロテンは、体内で必要量だけビタミンAへと変換されます。
青のり5gで1日の目標量になります。
■骨や歯になるカルシウムが豊富
血液中のカルシウム濃度は常に一定に保たれており、不足すると骨や歯から補われます。
貯蔵カルシウムは20～45歳までしかできません。
過剰摂取しても尿から排泄されるので、カルシウムを多く摂り、骨密度を高め、50歳以上の女性の4人に1人がかかる骨粗鬆症を予防します。
■ベジタリアンに不足がちなビタミンB12が豊富
ビタミンB12は、神経および血液細胞を健康に保ち、全細胞の遺伝物質であるDNAの生成を助ける栄養素です。
不足すると悪性貧血の恐れがあり、妊婦や授乳中のお母さんにも欠かせません。
■特長的な香りがストレス性胃潰瘍に作用
海藻の香り成分であるジメチルサルファイドが、昆布など他海藻に比べて、数十倍も多く含まれており、ストレス性胃潰瘍にすぐれた効果があります。
すじ青のりの玄米クッキー
胎児から閉経までの女性に必要不可欠な葉酸と鉄の補給に!
アレルギー体質や胃腸がすぐれない人に小麦不使用の和洋折衷のお菓子です!
【40枚分の材料】
・玄米粉 90g
・水 大匙4
・サラダ油 大匙2
・片栗粉 10g
・原料糖 大匙1
・すじ青のり 大匙1
・ビオソルト 小匙1/2
【作り方】
①ボウルに全ての材料を入れ混ぜます。
②一つに丸めたら、ラップとラップの間に①を入れ、麺棒で厚み2mm程までのばします。
③お好みの大きさに切り、オーブン170℃で12分焼けば、完成。
